PayPayは2019年1月から、コード決済サービス「PayPay」においてクレジットカード(※1)を登録する際の本人認証手段として「3Dセキュア」に対応する。対応後、3Dセキュアで本人確認をすると、暫定的に行われているカードの決済額制限が解除される。
※1 Visaのデビットカード、Visa・Mastercardブランドのプリペイドカードを含む(クレジットカードを含めて、一部非対応のカードもある)
【追記:14時55分】3Dセキュアを利用しない場合の挙動について追記しました
3Dセキュアは、インターネット上でのカード決済時に利用できるオンライン本人確認サービス。1月以降、従来のセキュリティコード(※2)による本人確認に加えて、登録しようとするカードの国際ブランドに応じた以下の3Dセキュアで本人確認を行えるようになる。
※2 カードが手元にあることを確認するために利用する3ケタまたは4ケタの数字。カードのサインパネル近辺、あるいは表面に印字されている
※3 12月27日現在、PayPayで登録できるJCBカードはJCBブランドの「Yahoo! JAPANカード」のみ
3Dセキュアは、カード会社やカード品目によっては非対応となる場合もある。また3Dセキュアに対応しているカードでも、利用開始手続きが別途必要な場合もある。手持ちのカードでの3Dセキュア利用について、不明点がある場合は、カード発行会社に問い合わせよう。
なお、PayPayにおける3Dセキュア認証は任意となるため、3Dセキュアの利用できないカードでも引き続き利用はできる。ただし、利用限度額に大きな制限がかかる(現状では暫定制限額と同額になる見通し)。
PayPayに関連するカード不正利用については、カード登録時にセキュリティーコードの入力回数制限がなかったことが原因であるとされている。そのため、同社は緊急対応の一環としてセキュリティコードの入力試行回数に上限を設けた。
しかし、同社が調査を行ったところ、セキュリティコードを20回以上入力試行してカード登録に成功した事例がサービス開始時点から13件確認されたため、根本的な解決策として3Dセキュアによる本人確認導入に至ったという。この13件のうち、9件はPayPayで実際に利用されたが、カード発行会社を通した問い合わせによっていずれもカード会員本人の利用だったことが確認されている。
その他、一定回数以上の入力試行を経て登録されたカードで、PayPayでの利用が確認されたものについては、カード発行会社から順次確認の連絡を行っている。その結果不正利用が明らかとなった場合は、カード発行会社が請求停止や返金などの対応を行う。返金額などの補償はヤフー(加盟店管理会社)を通して同社が行う。
PayPayでは、身に覚えのない請求があった場合は速やかにカード発行会社に問い合わせるように呼びかけている。
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