4Gケータイが約6000円、Xiaomiの「Qin」は翻訳機にもなる?山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2019年05月03日 07時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 中国の家電量販店の携帯電話売り場のほとんどがスマートフォンの展示で埋め尽くされていますが、格安なフィーチャーフォンもまだ販売されています。それらは中国語で「老人手機」、すなわち年配者向けとして売られているのです。それらはちょっと前までなら通信方式は2Gのみ、質感もあまりよくないものが多く、値段相応という製品ばかりでした。

 しかし2018年にXiaomiから販売されている「Qin」シリーズはスタイリッシュなデザインで、一般消費者がスマートフォンのサブ用途に持ってもよさそうな製品です。

Qin Xiaomiが販売するフィーチャーフォンの「Qin」

 Qinには2つのモデルがあり、4Gに対応しているのが「Qin 1s」です。定価は399元ですが、筆者が家電店で見かけたときは369元、約6200円でした。触ってみたところ、本体の仕上げはよく、シンプルなデザインは好感が持てます。色は赤、黒、白の3色展開とのこと。

Qin シンプルなデザインがいい感じ。赤い色も派手さはない

 4G対応ということで海外でSIMを入れてみましたが、しっかりアンテナマークに4Gと表示されます。中国向けのため、LTEの対応バンドは1、2、3、5、8、38、40、41のみですが、もう少し幅を広げて日本で販売してくれたら面白い存在になりそう。Xiaomiが出資するメーカーのゲーミングスマートフォン「Black Shark」を日本で販売するTAKUMI JAPANあたりが興味を示してくれないでしょうか?

Qin この価格で4Gに対応。操作性も悪くなさそう

 OSはAndroidベースながらフィーチャーフォン向けにカスタマイズされた「Mocor5」OS。ストアもありませんし、後からAndroidアプリを入れるということはできませんが、ブラウザなどを搭載して簡易的な検索などに使えます。Wi-Fiも搭載しており、Xiaomiのスマート家電のコントロールアプリも搭載。つまり家電コントローラーにもなるのです。「通話もできるリモコン」にもなるわけです

Qin AndroidベースのOSを搭載、スマートフォンライクなアプリアイコンが並ぶ

 実はこのQin 1sを買った理由は他にありました。内蔵の翻訳アプリが電子翻訳機として使えるのです。もちろん日本語にも対応します。初期起動画面には翻訳アプリがなかったのですが、ファームをアップデートしたら出てきました。早速音声で日本語を入力、それを中国語に変換してみようと思いました。ところが画面に出てきたのは「20文字/0.01元」「1秒0.01元」の表記。翻訳機能は有料だったのです。

Qin 音声翻訳を試そうと思ったところ、有料だった

 支払いはAlipayかWeChatPayが使えるので、中国に住んでいる人やアカウントを持っている人なら簡単に支払えますが、Qinを紹介するWebページでは「AI翻訳ができる!」と大々的にうたっていたので、ちょっとだまされた気分。内蔵ストレージが少ないため、最低限の言語辞書を入れておくことも難しいでしょう。とはいえ「本体性能が低いフィーチャーフォンでクラウドベースの機能を利用する」という考えは面白いものです。

Qin 中国標準のペイメントに対応。お金を払って使おうと思う

 最近は「スマートフォン疲れの人にガラケーがいい」なんて声も聞かれますが、SNSがコミュニケーションの中心になった今、スマートフォン抜きの生活はありえないでしょう。しかしそのスマートフォンの補佐として、軽い作業のできるフィーチャーフォンをもう1台持つのはありだと筆者は考えます。Qin 1sは質感もいいですし、中国以外への展開もぜひ考えてほしいと思います。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月12日 更新
  1. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  4. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  5. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  6. Amazonで整備済み「AQUOS sense8」が9%オフで3万円以下 6GB+128GB、5000mAhバッテリー搭載 (2026年02月11日)
  7. 2048Wh、瞬間最大出力2400Wのポータブル電源「EcoFlow DELTA 2 Max」が25万円→9.4万円に (2026年02月10日)
  8. Amazonで整備済み「Galaxy S22 Ultra」ドコモ版が6万4800円 本体にSペンを標準装備 (2026年02月10日)
  9. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年