トランプ大統領がファーウェイの制裁措置を緩和――果たして、キャリアはP30シリーズの発売に踏み切るのか石川温のスマホ業界新聞

» 2019年07月12日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 6月29日、トランプ大統領は米中首脳会談後にファーウェイに対する制裁措置を緩和すると発表した。これで国内における新製品の発売に光明が見えたかと思われた。実際、IIJがP30、P30 liteの発売を決めたが、キャリア3社に関しては状況は変わっていない。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年7月6日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。


 その後の報道では、ファーウェイはエンティティー・リストに掲載され続けるとされ、緩和されるものに関しては「一般的に入手できる場合」に限られるとされた。これによってAndroidなどのOSの取引が解禁されるのかは不透明となってしまった。また、緩和されるものの、取引額には制限があるという報道もあった。

 こうした不安定な要素はあるものの、ファーウェイとしては現在でも粛々と既存の製品に対して、ソフトウェアアップデートを提供している。今後についても、問題なさそうな雰囲気だ。

 ファーウェイは、SIMフリースマホであっても、きっちりとソフトウェアアップデートを提供している。実際、2016年12月16日発売のMate 9においても、当時はAndroid 7だったにも関わらず、2019年3月28日にはAndroid 9が提供されている。

 ファーウェイのSIMフリースマホでは、Google security patchを含む配信は2ヶ月ごと、OSのバージョンアップではライフサイクルで少なくとも1回は提供されているという。

そう考えると「比較的、長い間安心して使えるSIMフリーのAndroidスマートフォン」と言えるわけで、ユーザーの選択としても貴重な存在というわけだ。

 ファーウェイのスマホはEMUIというOS名称となっているが、実際のところはAndroidである。ファーウェイはEMUIでいち早く乗せた技術や機能をAndroidコミュニティに積極的に提供し、Androidの進化に貢献してきた。

 グーグルとしてもファーウェイとの関係が切れるのは痛手のはずだ。ファーウェイがグーグルのサービスが使えないOSで世界展開するとなれば、グーグルの広告ビジネスにも影響を及ぼしてくる。

 グーグルとしてもファーウェイとの関係を維持し続けたいわけで、一刻も早い全面解決を望むばかりだ。

© DWANGO Co., Ltd.

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