楽天MNOは9月上旬に料金プラン発表。10月1日にスタート――iPhoneの取り扱いは「ノーコメント」石川温のスマホ業界新聞

» 2019年08月16日 10時00分 公開
[石川温]
「石川温のスマホ業界新聞」

 8月8日に楽天が決算会見を開催。10月に参入予定の携帯電話事業について、スケジュール感が見えてきた。

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この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2019年8月10日に配信されたものです。メールマガジン購読(月額540円・税込)の申し込みはこちらから。


 三木谷浩史社長によればサービス開始当初は「ホップ、ステップ、ジャンプ」になるという。10月の段階ではユーザーを限定としたサービスとし、数週間から2ヶ月程度でネットでの契約受付を開始。その後、全国の店舗での受付をスタートするという。完全仮想化のネットワークには絶対の自信を持っているが、念には念を入れての体制でスタートするとのことだ。

 それこそ、5Gではないが、ゼロからサービスを立ち上げるだけに、しばらくプレサービスや試験運用を経て商用サービスを開始するのでも悪くないと思う。菅官房長官から「2019年10月には値下げ競争が始まるのではないか」とプレッシャーを掛けられているだけに、10月のサービス開始は絶対に死守しなければならないのだろう。完全仮想化はすでに完成しており、基地局の置局に関してもスケジュール通りにいっているらしいので、10月には何の問題もなくスタートすることだろう。

 決算会見では「iPhoneの取り扱いをする予定はあるか」という質問が飛んでいた。回答したのは楽天モバイル・山田善久社長で「ノーコメントだ」という発言にとどまっていた。

 その時、じっと三木谷社長の表情を伺っていたのだが、一瞬、口角が上がったものの、特段、表情を変えることはなかった。イエスでもノーでもない反応であった。

 10月以降、端末の割引などに制限がかかることを考えると、アップルが楽天にiPhoneを提供することは十分に考えられるだろう。

 MWCのときに三木谷社長に質問したが、三木谷社長とティム・クックCEOは面識もあり、携帯電話事業参入も話をしているようだ。つまり、楽天とアップルとはつながりがあるわけだ。

 楽天モバイルの料金プランなどは9月上旬に発表されるとのこと。例年通りのスケジュールであれば、その翌週にはアップルのiPhone発表会が開催される流れになる。

 ここ数年、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの社長や幹部が発表会に招待されている。

 果たして、アメリカ・クパチーノにあるアップル本社、スティーブ・ジョブズシアターに三木谷社長の姿はあるのか。今年のiPhone発表会の最大の注目と言えそうだ。

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