リンクスインターナショナルは8月22日、イギリスPlanet Computers製コミュニケーションデバイス「Cosmo Communicator(コスモコミュニケーター)」を販売することを発表した。発売は最短で9月末を予定しており、想定販売価格は10万円前後(税別)を見込んでいる。
【追記:8月23日8時15分】デュアルSIM対応である旨がはっきりと分かるように記述を変更・追加しました
Cosmo Communicatorは、Planet Comptersの「Gemini PDA(ジェミニピーディーエー)」の後継モデル。1990年代のPDA「PSION(サイオン)」をルーツとする、QWERTYキーボードを備えた「コミュニケーションデバイス」という位置付けで、音声通話にも対応している。OSはAndroid 9(Pie)をプリインストールし、Androidスマートフォン向けアプリも利用できる。Linuxで稼働することも可能だ。
プロセッサはMediaTek製の「Helio P70」を搭載し、メインメモリは6GB、内蔵ストレージは128GBを備える。外部ストレージはmicroSDメモリーカードに対応する。
メインディスプレイはフルHD+(1080×2160ピクセル)の5.99型液晶で、裏側の天板にはサブディスプレイとして1.91型有機ELディスプレイも備えている。どちらのディスプレイもタッチ可能だ。
天板にはサブディスプレイの他、スマートスピーカー、2400万画素カメラ(LEDライト付き)、トグルセンサー(指紋センサー付き)を備えている。カメラの周辺部にはNFCアンテナがあり、決済にも利用できる。ただし、おサイフケータイ(モバイルFeliCa)には対応していない。
スマートスピーカーにはマイクも備えており、本体の上下を気にせず通話に使えるようになっている。トグルセンサーの左右にはLEDが付いており、音声着信時は緑色に光っている側を押すと着信、赤色に光っている側を押すと着信保留(拒否)できる。
メインディスプレイのそばには、500万画素のインカメラがある。
左側面の画面側にはNano SIM/microSDトレイ(ピン着脱式)、キーボード側にはイヤフォンマイク端子とUSB Type-C端子を備える。右側面のキーボード側には電源キーとUSB Type-C端子がある。
Cosmo Communicatorは「eSIM」を本体に内蔵している。本体には2枚のNano SIMカードが挿入できるようになっているが、2枚目のNano SIMカードが挿入されている間はeSIMが無効となる。また、2枚目のNano SIMカードはmicroSDメモリーカードと排他だ。eSIMまたはmicroSDを利用する場合、利用できるNano SIMカードは1枚となるので注意したい。
USB Type-C端子は本体充電の他、USB機器の接続や映像出力(HDMI)にも対応している。本体左側のUSB Type-C端子は、MediaTek独自の「PumpExpress」規格による急速充電に対応しているものの、USB Power Delivery(USB PD)による急速充電には対応していない。
キーボードは5段階調光のバックライト付きで、リンクスインターナショナルが取り扱う日本向けモデルではかな刻印付きの日本語配列となる。米国英語(US)配列のものは取り扱わない予定だ。
モバイル通信の対応通信規格と対応周波数帯(Band)は以下の通り。リンクスインターナショナルの日本向けモデルは、FD-LTEのBandについて日本で使う上で最適なものにカスタマイズされている。
IEEE 802.11ac/a/b/g/n規格のWi-Fi(無線LAN)と、Bluetooth 5.0にも対応している。
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