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» 2010年09月13日 14時30分 公開

第2回 QWERTYキーボードはタイプしやすい?――「N-08B」「N-08B」の“ここ”が知りたい

ハンドヘルドPCをほうふつとさせる、ドコモのNEC製フルキーボード搭載機「N-08B」。今回は、キーボード入力のしやすさや各種操作性について確認した。

[memn0ck,ITmedia]
photo N-08Bでタッチタイプしているところ。第2回は、N-08Bの最大のポイントであるフルキーボードの入力のしやすさや操作性についてチェックした

質問:キーボードは入力しやすい?

 「N-08B」の最大の特徴は、なんといってもPCと同様のQWERTYキーボードを搭載している点だ。しかも、スマートフォンや「SH-04A」のような、持って入力するサイズではなく、むしろ机などに置いてノートPCのように両手でタッチタイプするのに十分なキーピッチなのだ。

 試しに入力してみると、さすがに12.7ミリのキーピッチはPCと比べるとかなり狭く、慣れるまでは打ち間違いが多かった。キー配列についても、「−」などの一部記号の配列が特殊なのと、置いて入力するときに若干スペースキーが押しにくいと感じたあたりは、慣れが必要だと思った。

※初出時にキーピッチを14.1ミリ、その後の訂正で12.8ミリと記述していましたが、正しくは12.7ミリでした。お詫びして訂正いたします。(9/15 10:30)

 ただし、比較的手の小さい筆者の感触では、慣れれば十分にタッチタイプは可能だ。過去の機種だと、サイズが近く、キーピッチも同じ「シグマリオンIII」あたりの感触に近いと感じた。実際に入力してみた動画も掲載したので、参考にしてほしい。

photophoto N-08Bのキーボードと定規を並べてみた。PCと比べるとかなり狭いが、女性や手の小さい男性くらいなら、なんとかタッチタイプできる程度のキーピッチがある(写真=左)。N-08BとIS01のキーボードを比較。IS01やSH-10Bのキーボードは、どちらかというと持って両手親指打ちするのに適しているが、N-08Bは完全に置いて両手の10本の指でタッチタイプできる、ギリギリのキーピッチといえる(写真=右)

質問:スティックポインタとサイドキーの操作性は

 N-08Bにはキーボード以外に「スティックポインタ」と呼ばれる、NEC製ケータイに搭載されていた「ニューロポインタ」の操作性に近い入力デバイスが搭載されている。スティックポインタはスペースキーの中央付近に配置されており、置いた状態でタッチタイプをしながら、親指で操作しやすい。

 タッチタイプしながらスティックポインタを操作するのは、慣れてくるとなかなか快適だ。また、置いた状態ではなく持った状態でも便利に使えた。ただ、スティックポインタを垂直に押しても決定キーとしては動作しないのは残念な点だ。

 決定を行うには、手前の側面に搭載されているキーを利用するわけだが、このキーが非常に押しにくい位置に付いている。置いても押しにくいので、持ったら押しやすいのかと思ったらそうでもない。結局、多くのシーンで決定ボタンの代わりにEnterキーを押したほうが使いやすいと感じた。

photo キーボード下部にあるスティックポインタと、側面に搭載されている決定キー(サイドキー)。PCのマウスのように、右サイドキーがサブメニューの開く/閉じる、左サイドキーが項目の選択/決定となっている。スティックポインタは、メインメニュー→「本体設定」→「その他設定」→「スティックポインタ設定」→「ポインタ表示」でオフにできる

質問:タッチパネルは対応しているのか

 最近では、スマートフォンだけではなく、ハイエンドモデルを中心に通常のケータイでもタッチパネルに対応した機種が増えてきた。また、近い形状のシグマリオンシリーズや「SL-Zaurus」「IS01」「LYNX SH-10B」もタッチパネルに対応しているだけに、N-08Bもタッチパネルを利用できると思った人もいるかもしれない。しかし、N-08Bはタッチパネルに対応していない。このあたりは、モバイルギアを継承しているといった感じなのだろうか。

photo N-08Bのメインメニュー画面。タッチパネルでも押しやすそうなタイル状のアイコンメニューだが、タッチパネルでは利用できない

質問:メニューやサブメニューなどの操作性は

photo PCメール設定の入力画面。サイドキーを利用すればいいのだろうが、押しにくい。通常のメニューキーからサブメニューを開けるかと思いきや、サブメニューはF1キーとなる。F1〜10を機能させるには、Fnキーと数字キーを押す必要があるので一手間かかる

 操作体系としては、通常のNECケータイを常時横画面で利用するのとほぼ同じ。左下のMENUキーを押せば常にメインメニューが表示され、Fnキー+Menuキーでマルチタスクを切り替えられる。少し気になったのは、サブメニューがF1キーになっていたり、文字編集画面の確定がEnterではなくF2キーだったりといったあたり。確かにPCのように利用するならEnterキーは改行で利用したいのだが、ケータイだと決定キーで確定したい感もあり、悩ましい。

 一方で、Fnキーと併用することで、さまざまなショートカットが可能になるのは便利だ。以下に、キーの長押しとFnキーとの併用で利用できるショートカット機能を挙げておく。

「N-08B」のショートカット
←長押し 受信アドレス一覧
→長押し 送信アドレス一覧
2長押し 2in1の設定
5長押し ecoモードの切替
7長押し フォント設定画面の表示
0長押し 「+」の入力
↓長押し アドレス帳登録
CLR長押し デスクトップアイコンの消去
Fn+Z メールメニュー表示
Fn+Z長押し メール/メッセージ問い合わせ
Fn+X iMenu画面表示
Fn+C ソフト一覧画面表示
Fn+V iコンシェル画面表示
Fn+B iウィジェット画面表示
Fn+N iチャネル画面表示
Fn+M ワンセグ視聴
Fn+ドライブ 公共(ドライブ)モードのオン/オフ
Fn+マナー マナーモードのオン/オフ

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