常時持ち歩く携帯電話として“サイズ感”は気になるところ。NECカシオモバイルコミュニケーションズ製の「N-08B」は通常の音声機種と比べるとかなり大きく、イメージとしては長いタイプのお財布といえる。ズボンの後ろポケットには入らなくはないが、はみ出すし、厚さもあってちょっと違和感がある。スーツの胸ポケットでも同様だろう。
ポケットに入れるのも無理ではないが、できればカバンなどに入れて持ち歩きたい。コンセプトの似た機種のサイズと重さを下記の表にまとめた。表中の機種を使ったことがある人は、多少は参考になるかと思う。キーボードの打ちやすさや打ち心地については、別途紹介する予定だ。
| 機種 | メーカー | サイズ(ミリ) | 重さ(グラム) |
|---|---|---|---|
| N-08B | NEC | 180×80×18.1 | 300 |
| LYNX SH-10B | シャープ | 148×83×17.8 | 230 |
| VAIO type P | ソニー | 245×120×19.8 | 634-636 |
| Zaurus C3100 | シャープ | 124×87×25 | 298 |
| SH2101V | シャープ | 137×137×25 | 280(ハンドセット部分43グラム除く) |
| シグマリオンIII | NEC | 189×117×21 | 455 |
| シグマリオンII | NEC | 189×107×27 | 500 |
| MobileGear II MC/R550 | NEC | 245×131×28.8 | 750 |
| HP200LX | HP | 158×86×26 | 312 |

ジーンズのポケットに入れたところ。ポケットに入るPCとして訴求されている「VAIO P」よりは小さいので、ポケットに入れても違和感は少ない(写真=左)。「F-01A」と「F-06B」と並べたところ。さすがに通常の音声端末と比べると、かなり大きいことが分かる(写真=右)N-08Bを携帯電話として利用しないなら、FOMAカードなしで何ができるのかが気になる。最近の多くのドコモ端末は、FOMAカードを装着しなくても利用できる。N-08Bも同様に、FOMAカードを装着していなくても、起動して操作できる。
試した限りでは、ワンセグやテキストエディタ、通信しないゲームなどのiアプリ、電卓や辞書機能などのツール、Wi-Fi(子機モード)を使ったPCブラウザやPCメールなどは利用できた。これなら、N-08Bに機種変更してからFOMAカードを以前利用していたドコモ機種に戻して、N-08Bをフルキーボード付きのミニテキスト入力マシンとして利用するといったことも可能だろう。
ただし、iモード接続が必要なiモードブラウザやiモードメール、通信が必要なiアプリは利用できない。また、FOMAカード未装着だと、当然ながら携帯電話回線を使えないので、Wi-Fiのアクセスポイントモードも利用できないので注意しよう。

FOMAカードスロットは、バッテリーを外したところにある(写真=左)。FOMAカードを装着せずに、Wi-Fi通信(子機モード)で「PCメール」を利用しているところ。フルキーボードを搭載しているので、長文入力もなんとかできそうだ(写真=右)N-08Bはワンセグの視聴にも適している。ワンセグの感度や機能がどの程度利用できるのかも見ておこう。4.6インチと画面サイズが大きく、ディスプレイを開いたまま本体を置けるので、視聴するにはなかなか良い。
ただ、この画面サイズだと画質の荒さが目立つのが少々残念だ。なるべく高画質で見たいなら、映像のフレームレートを15/秒から60/秒に補間する「なめらかワンセグ」をオンにしよう。今後、タブレットなどもデジタルテレビに対応していくのなら、そろそろ携帯電話向けの「フルセグ」サービスも期待したいところだ。

FOMAカードを装着しなくてもワンセグを視聴できる。ホイップアンテナが右側面に収納されている(写真=左)。ワンセグの設定から「なめらかワンセグ」をオンにすれば、15fpsのワンセグ映像を最大60fpsに補間してなめらかに再生してくれる。初期状態ではオフになっている(写真=右)
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