Apple Watch Series 5は、Series 4からの正統進化版といえるスマートウォッチだ。サイズは小型の方が40mm、大型の方が44mm。ディスプレイが拡大したSeries 4と同じで、デザインにも大きな変化は加えられていない。ただし、Series 4では投入が見送られていたEditionが復活。ツルっとしたセラミック製のケースは、他のスマートウォッチや時計にはない、珍しい質感だ。
また、ケースの素材には新たにチタンが採用された。チタン製のケースは、光沢感の強いステンレススチールや、軽さを感じさせるアルミとは異なり、金属的な鈍い輝きを放つ。他の3モデルと比べると、やや重厚感がある仕上げになっているのもチタンケースの特徴といえる。シルバーとブラックの2色が用意されるが、シルバーの方が、よりチタンであることが分かりやすい印象を受けた。
もちろん、ステンレススチールとアルミのケースも、引き続き発売される。ナイキやエルメスとのコラボレーションも継続され、それぞれのバンドや、文字盤を内蔵したバージョンが発売される予定だ。エルメスモデルは、ケースからバンドまでを黒で統一したブラックが追加された。バンドは、片側や一部がスカーフをモチーフにした柄のものが加わる。
最大の特徴であるAlways Onは、ディスプレイを常時表示させる機能のこと。最低で1Hzまでリフレッシュレートを落とし、省電力性能を両立させた。スペシャルイベントでは、この機能のおかげで、これまでと同じ18時間の連続持続時間を維持できることが紹介された。Always Onを有効にしている場合、待機時にはこれまでのような無表示になるのではなく、黒を基調にした文字盤が表示される。画面をタップしたり、腕を上げたりすると、通常の文字盤に表示が切り替わる仕掛けだ。
もともとのベースが黒い文字盤の場合、待機時とそうでないときの変化はあまり感じられないが、白ベースの場合はどちらの状態であるかが一発で分かった。常時表示の特徴を生かし、アナログの時計のように、どの状態でも文字盤は常に一定であることがいいという人は、黒を基調にした文字盤を選択するといいだろう。
ちなみに、Always Onは、設定でオフにすることもできる。省電力性能が高いため、オフにしてもバッテリーの消費量は大きく変わらない可能性はあるが、バーや映画館など、ディスプレイが点灯していることが不適切な場所では、切っておいた方がいいかもしれない。
(取材協力:アップルジャパン)
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