画面を開くと、7.3型のDynamic AMOLEDディスプレイが広がる。解像度は2152×1536ピクセルで、アスペクト比は「ほぼ4:3」。写真や電子書籍を見る際に最適な比率だ。
Androidのシステム操作に用いる「ナビゲーションバー」は、Android 8.1までの「タスク(履歴)」「ホーム」「戻る」の3キー式を踏襲している。ただし、Androidで標準的な配列(戻る、ホーム、タスク)とは逆なので、Galaxy以外のAndroidスマホを使っていた人は設定でキーの順番を入れ替えることをお勧めする。
ナビゲーションバーは、標準設定では画面下部の右寄りに寄せて表示されている。画面の下部中央寄り、あるいは左寄りに表示させたい場合は、設定から変更できる。
「折り曲げられる画面」ということで気になるのは、折れ曲がる箇所の“へこみ”だ。筆者の個人的な印象ではあるが、画面への光の当たり具合によって気になったり気にならなかったりする。ただ、当初の想像よりは気にならない場面が多かった。
もっとも、このへこみが画面への没入感をそぐかというとそれほどでもない。「エッジディスプレイ」や「画面四隅のラウンド」と同様、時間がたてば気にもとめなくなるはずだ(買った当初のへこみを長い間キープできる前提ではあるが)。
この大画面を生かして、最大で3つのアプリを同時表示する機能も備えている。これはAndroidのマルチウィンドウ機能に対応したアプリであれば利用できる。マルチウィンドウ用の簡易ランチャーも用意されていて、標準設定では、画面の右端の中ほどをスワイプするとランチャーを呼び出せる。
Galaxy Fold SCV44は、最近のGalaxyスマホに慣れていれば想像以上にすんなりと使えてしまう。画面を開いて使うマルチウィンドウ機能は非常に快適で、「動画と複数のSNS(掲示板)を同時に表示したい」「地図を見ながらWebでも調べ物をしたい」という人には間違いなく“はまる”スマホだ。
ただし、目下の課題は価格だ。何しろ税込みの想定価格が24万円程度で、Galaxy Note10+を2台買えてしまう値付けとなっている。ギミックの先進性と、1台のスマホで3つのアプリを同時に見られることに価値を見いだせるのであれば、決して高い買い物ではないと考える。
SCV44は、「Garaxy Harajuku」(東京都渋谷区)の他、愛知県、大阪府、福岡県で開催される移動型イベント「Galaxy Studio」でも実際に試せる。日程と場所は以下の通りなので、気になる人は足を運んでみよう。
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