1月25日、ソフトバンク元社員の荒木豊容疑者が、警視庁に不正競争防止法違反の容疑で逮捕された。
荒木容疑者は、ソフトバンクの作業文書等を無断で社外に持ち出していた。持ち出された文書は機密性が低く、ユーザーの個人情報、通信の秘密に関わる情報、同社の取引先に関する情報など、機密性の高い情報は含まれていないとのこと。また、荒木容疑者は機密性の高い情報へのアクセス権限を持っていなかった。
ソフトバンクが社内で検証した結果、同社のシステムやネットワークに対する外部からの不正アクセスの形跡や、不正プログラムの検知はなかった。荒木容疑者は、2019年12月中旬に懲戒解雇された。
なお、一部報道で「機密情報をロシア通商代表部に提供か」と報じられているが、同社によると、荒木容疑者が携わっていた業務は、通信設備構築のプロセス効率化に関するもので、持ち出した文書もプロセスに関わる手順書だったといい、個人情報は含まれないとのこと。
ソフトバンクは「これまで、捜査当局からの協力要請に対し全面的に協力してきており、引き続き協力していく。今後、当社から公表すべき事柄が発生した場合には、速やかに発表する」としている。
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