LG、2枚重ね画面端末「WING」発表 上のディスプレイを90度回転させて十字に

» 2020年09月15日 10時07分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 韓国LG Electronicsは9月14日(現地時間)、予告どおり新Android端末「LG WING」を発表した。10月に韓国で発売し、その後北米と欧州でも発売する計画。価格はまだ発表されていない。

 ディスプレイが2枚重なっており、通常の使い方(Basic Mode)と、上層のメインディスプレイを90度回転させ、下層の3.9型セカンドディスプレイを表示する「Swivel(回転台) Mode」の2通りの使い方ができる。

 wing 1 LG WING

 例えば動画アプリをSwivel Modeで表示すると、メインディスプレイで動画を全画面で視聴しつつ、セカンドディスプレイで操作できる(プラットフォーム側がサポートする必要がある)。友達と同じ映画を視聴しながらセカンドディスプレイでチャットしたり、メインに地図アプリを表示しながらセカンドで通話するなど、さまざまな使い方ができる。

 wing 2 様々な使い方ができる

 さらに、動画撮影ではセカンドディスプレイをグリップおよびカメラ調整用のコントローラとして使う「Gimbal(ジンバル) Mode」になる。このモードでは、3台のアウトカメラでの撮影をメインディスプレイでモニタリングしつつ、セカンドディスプレイで調整できる。

 wing 3 ジンバルモードで動画撮影

 ポップアップ式のインカメラも使ってのデュアル録画も可能だ。

 wing 4 デュアル録画

 スペックは、メインディスプレイは6.8型P-OLED(2460×1080ピクセル)、セカンドディスプレイは3.9型G-OLED(1240×1080ピクセル)。メインディスプレイ内に指紋センサーを搭載する。プロセッサは米Qualcommの「Snapdragon 765G」(5Gサポート)、メモリ/ストレージは8GB/128GBあるいは8GB/256GBでmicroSD(最大2TB)スロットを備える。

 カメラは、アウトカメラは6400万画素のメイン、1300万画素の超広角(ジンバルモーションカメラ)、1200万画素の超広角の3台、インカメラは3200万画素1台(ポップアップ式)だ。ジンバルモードで機能する「ヘキサモーションスタビライザー」を搭載する。バッテリーは4000mAh、サイズは169.5×74.5×10.9ミリ、重さは260グラム。色はオーロラグレイとイリュージョンスカイの2色だ。

 wing 5 色は2色

 動画を見ると、メインディスプレイは親指で軽く回転させられるようになっている。LGは可動部品は耐久性を高めており、ヒンジモジュールは回転のストレスを軽減するために油圧ダンパーを採用したと説明する。テストでは、メインディスプレイを20万回回転させても壊れないという。また、ポップアップカメラは、落下を加速度センサーが検出すると瞬時に引っ込むとしている。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月19日 更新
  1. 資さんうどんが「PayPay」の取り扱いを停止 他のキャッシュレス決済は引き続き利用可能 (2025年12月16日)
  2. なぜ? U-NEXTが自ら「U-NEXT MOBILE」を立ち上げた理由 20GB実質300円、ワンプラン、eSIMのみの狙い (2025年12月17日)
  3. 総務省が「SIMのみ契約」のMNP優遇を問題視 端末値引きは規制緩和の可能性も? (2025年12月17日)
  4. スマホ新法は「オープンなAndroidエコシステム」と矛盾しない Googleが高く評価する理由 (2025年12月18日)
  5. Apple Watchいらず、iPhone単体でフィットネスの「ワークアウト」を測定する方法は? (2025年12月17日)
  6. 「住信SBIネット銀行」の商号変更に関する一部報道 ドコモは「準備が整い次第公表」 (2025年12月18日)
  7. 「Pixel 10 Pro XL」のコンピューテショナルカメラはどのくらい進化した? 撮ってみて分かったこと (2025年12月18日)
  8. テスラの車載Wi-Fiをワイモバイルの“子回線”と“バッテリーレス”ルーターを活用して“安く”構築した話 (2025年12月17日)
  9. iOSが「スマホ新法」に対応、アプリストアや決済手段を選べるように App Storeの手数料も改定 (2025年12月18日)
  10. 500ポイントもらえる「東京アプリ」のテストに参加する方法は? 1.1万円相当のポイント付与に向けた最終検証がスタート (2025年12月15日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー