NEC(日本電気)は10月16日から2021年1月13日まで、「トゥルーワイヤレス型ヒアラブルデバイス」を応援購入(クラウドファンディング)サービス「Makuake」を通して販売する。500台限定で、販売価格は2万9800円(税、送料込み)となる。出荷は2021年2月以降に行われる予定だ。
NECでは従来、工場を中心とする作業現場向けにネックバンド型のヒアラブルデバイスを提供してきたが、「より多くのビジネスパーソンがさまざまなシーンで活用できる」(担当者)ことを目指し、完全ワイヤレスタイプの開発を進めることにしたという。
このデバイスは、音響機器の製造で実績のあるフォスター電機と共同開発された。デバイス本体には55mAのバッテリーを内蔵しており、4.85mmのドライバー、マイク、近接センサーや操作用のタッチパッドなどを備えている。親機(スマートフォンやPCなど)との通信は、Bluetooth 5.1で行う。
マイクは本体の内側と外側にあり、これらを利用したアクティブノイズキャンセリングに対応している。自宅やシェアオフィスなど、周囲の音が気になる環境でも、快適にコミュニケーションが取れるという。
親機がAndroid 10以上のスマートフォンの場合、、NEC の生体認証「Bio-IDiom(バイオイディオム)」を活用したセキュアな音声メモを保存するアプリを利用できる。このアプリでは、スマホから送信された音に対する反響音を解析し、本体を身につけているのが本人かどうか確認する「耳音響認証」を行う。将来的には、この耳確認認証を活用したパーソナライズドサービスの提供も目指すという。
本体のサイズは約25(幅)×21.7(高さ)×27.2(奥行き)mmで、重量は1個当たり約8gとなる。充電ケースのサイズは約41(幅)×67.0(高さ)×47(奥行き)mmで、重量は約60gとなる。連続再生時間と連続通話時間は、最大で約6時間となる。
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