ではこの編集問題、他のSNSではどう対応しているのでしょうか。Facebookの場合は、投稿やコメントは後から編集が可能です。編集履歴も確認できるようになっており、全く違う主張に書き換えたとしてもすぐに分かるようになっています。
同じMeta社のInstagramでは、編集は可能ですが、キャプションの修正のみで写真の差し替えや追加は行えません。写真で人気を集めてから別の写真に差し替えるといったことはできなくなっています。ただし、キャプションの修正に関しては修正履歴が見られないだけではなく、修正されたことを知る手段も提供されていません。あくまでもメインは写真という考え方なのでしょう。
この他、メッセージングサービスのSlackでは、メッセージを修正した場合には、「編集済み」と表記され編集されたことが分かるようになっています。
Twitterが編集機能を導入する場合、かつてドーシー氏も検討していたように、編集履歴の表示は必要になるでしょう。あるいは、投稿後5分間のみ編集可能ということにすれば、編集の主な目的であろう、誤字脱字の修正には十分かもしれません。
なお、Twitterへの買収提案が明らかになった直後にTEDのイベントに出演したイーロン・マスク氏は、Twitterの編集機能について質問され「編集機能は短期間しか使えないようにし、編集時にはリツイートやお気に入りを全てゼロにするべきだ」と独自の考えを述べています。
ちょっとした誤字なども含め、緩い印象のあるTwitter。編集機能が実装されることで、「きちんと修正しなければ」というプレッシャーが生まれないか心配になるところです。ただ、編集機能のテストは、日本では展開されていないサブスクリプションのTwitter Blueで開始予定。日本で使えるようになるには当分先のことになりそうです。
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