Twitterに「編集機能」は実装されるのか? その経緯と影響を整理する(1/2 ページ)

» 2022年04月20日 10時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 米Twitterは4月5日(現地時間)、ツイートを後から編集できる編集機能に取り組んでいると明らかにしました。

 今後数カ月以内にサブスクリプションサービスTwitter Blueにてテストを実施する予定です。編集は過去にさかのぼって行えるのか、直近のツイートだけなのかなど、詳細は今のところ不明ですが、Twitterは「テストを通じて何がうまくいき、何がうまくいかないのか、そして何が可能なのかを学習する」としており、同社としても手探りの様子がうかがえます。

Twitter ツイートを後から編集できる機能をテスト運用する。ツイート右上の[…]メニュー内に「Edit Tweet」という項目が追加される

 なお、Twitterの発表の直前、筆頭株主となったイーロン・マスク氏が「編集ボタンが必要か?」というアンケートをTwitter上で実施。7割以上の人が必要と回答し、いよいよ編集機能を追加するのではないかと盛り上がっていました。ただし、Twitterによれば、編集機能は2021年から取り組んでおり、今回のアンケートは無関係だとしています。

なぜTwitterはかたくなに編集機能を拒んでいたのか

 ツイートを編集する機能は、これまでたびたび話題になっていたものの、Twitterがかたくなに導入を拒んでいた機能です。2021年6月にはTwitterの公式アカウントが「編集ボタンは必要ない、自分を許せばいいだけだ」とツイート。2011年にはTwitterの創設者であり、当時のCEOだったジャック・ドーシー氏が「最良の編集は書き直しすることだ」とツイートしており、編集機能については否定的な考えを示していました。

 とはいえ、編集機能が全く検討されていなかったわけではありません。ドーシー氏は、2016年12月末に2017年にTwitterに望むものは何かという問いかけを行いました。

 リプライには、編集機能を望む声が多く寄せられ、ドーシー氏も「スペル修正のために編集が必要なのか、編集可能なのは5分間でいいのか、それともいつでも編集できる必要があるのか」などの確認をユーザーに行っています。

 その後、「ツイートが公の記録であることを考えると、編集履歴を表示する必要がある」と編集機能を導入した場合の対応についても、その考えを示していました。

 しかし、こうしたやりとりがありながらも、現在に至るまで編集機能は導入されていません。その理由は推測するしかありませんが、編集機能の悪用を懸念しているというのが有力です。

 例えば、ある主張がツイートされ、その内容が反響を呼び、多くのリツイートやいいね!を獲得したとします。その状態で、元のツイートが真逆の主張に修正し、あたかも修正後の主張が評価されているような印象操作を行える可能性もあります。ここまで極端でなくとも、ツイートに対してリプライなどで議論が行われているときに元のツイートが修正されてしまうと、何について話をしているのか分からなくなってしまうということも起こり得ます。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月09日 更新
  1. 「Suicaのペンギン」卒業騒動にまつわる背景と誤解 JR東日本に聞いた (2025年11月14日)
  2. “折りたたみiPhone”だけじゃない もうすぐ開催のAppleイベントで登場する新製品のうわさを総まとめ (2026年09月08日)
  3. 折りたたみiPhoneは30万〜40万円超に? ダミー画像から見えたスペックと品薄の懸念 (2026年09月07日)
  4. ドコモの純正スマートウォッチがAmazonで14%オフの約6000円に 心拍や睡眠の測定も可能 (2026年09月08日)
  5. 「おサイフケータイ」のリセット方法を改めてチェックする(新しめの機種限定) (2026年09月07日)
  6. なぜLINEは“ちょっとした気遣い”で重宝された「ミュートメッセージ」を有料化したのか? (2026年09月08日)
  7. 車内を大画面エンタメ空間にする「VANBAR ディスプレイオーディオ」がセールで20%オフの2万8777円に (2026年09月08日)
  8. 3COINSで1320円の「コイル充電ケーブルAtoC」を試す 伸縮式よりも“ラフ”に扱えて便利 ただしキーボードにはアンマッチ? (2026年09月08日)
  9. 朝ラッシュ時の山手線、4キャリアの5G速度や「5G+」表示比率は? ICT総研が調査(2026年9月) (2026年09月08日)
  10. 「Pixel 6a」で製品起因が疑われる発火事故が発生 消費者庁が「消費生活用製品の重大製品事故」として公表 (2026年09月07日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー