ドコモの「5Gギガホ プレミア」から「ahamo大盛り」への移行を“真剣”に検討してみた5分で知るモバイルデータ通信活用術(2/2 ページ)

» 2022年08月03日 17時30分 公開
[島田純ITmedia]
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ahamo大盛りのデメリットは?

 では、ahamo大盛りに“死角”はないのでしょうか。よくよく検討してみると弱点もあります。

 まず、月間100GBを超える通信をした場合に、大盛りオプションを重畳契約できないことです。月内に100GBを超えてしまった場合は、月内の通信速度を回復するための選択肢は1GB追加オプションを買う以外にありません。もっとも、容量超過時でも通信速度は上下最大1Mbps(理論値)なので、高画質での動画視聴以外は快適にこなせると思います。

 ただ、ここまでヘビーに使う場合は、契約条件によっては5Gギガホ プレミアを素直に契約した方が安上がりになる可能性があります。使い方によってはKDDIと沖縄セルラー電話の「povo2.0」を月額0円で契約して、330円で購入できる「24時間データ使い放題トッピング」を申し込んだ方が安上がりな可能性もあります。

 仮にpovo2.0で24時間データ使い放題トッピングを6日間連続で申し込んだとすると、その料金はahamoの大盛りオプションと同じ1980円となります。トッピングを都度購入する必要があるという面倒さはありますが、特定の数日のみ極端にデータ通信が多くなるような使い方であれば、povo 2.0は検討に値すると思います。

povo povo2.0には330円で購入できる「24時間データ使い放題トッピング」があります

 もう1つ、ahamoには(5G)データプラスの親回線になれないという弱点もあります。

 「何それ?」と思う人もいるかもしれないので解説すると、(5G)データプラスは、親回線となるギガプラン(※2)の月間データ通信容量を共有できるデータプランで、月額1100円で利用できます。月間制限がない5Gギガホ プレミアを親回線とした場合は、月間30GBまで高速データ通信を利用できます。

 音声通話には対応しないものの、電話をしないサブのスマホ、タブレットや他のモバイル通信デバイスを併用する場合、最小限の追加出費で使えることが大きなメリットです。

(※2)5Gギガホ、5Gギガホ プレミア、5Gギガライト、ギガホ プレミア、ギガホ、ギガライト

 一方で、ahamoはオンライン専用にしただけでなく、従来のドコモの料金プランに含まれていたサービス類をカットすることで手頃な料金を実現しています。そのカットされた要素の1つが、(5G)データプラスへの対応なのです。

 サブスマホなどで回線が必要な場合、メイン回線がahamoだとむしろ割高になることもあるので注意したい所です。

データプラス 筆者は5Gギガホ プレミアの子回線として5Gデータプラスを契約しています。モバイルルーターやタブレットで使うと便利なのです

 子どもがいる契約者の場合、ドコモ子育て応援プログラム」の対象外になることも忘れてはいけません。

 このプログラムに入ると、子どもの誕生月に毎年3000ポイントのdポイントが付与されるなど、子育て世代にはうれしい特典が付与されます。ahamoを契約する場合はこれも“捨てざるを得ない”ので、注意してください。

 もっとも、ahamoのメインターゲットは「単身の20〜30代」なので、家族向けの特典は不要と考えたのかもしれません。

で、筆者はどうするのか?

 ahamo大盛りは、元々割安なahamoに、「80GBで1980円」という大盛りオプションを付け足したものです。「ahamoにしたいけど、容量がちょっと足りない」とか、既にahamoを契約中だけどデータ容量を少しガマンしている…という方にとっては非常に魅力的なオプションといえます。

 5Gギガホ プレミアを契約しながらも、普段からスマホ単体で大量の通信を利用しているわけではない筆者にとっては、ahamoに大盛りオプションが加わったことと、ahamoでApple Watchの「ワンナンバーサービス」を利用できるようになったことで、ahamoに切り替えても良さそうと考えています。実際にどうするかは、もうちょっと検討が必要そうですが……。

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