Razerがポータブルゲーム機「Razer Edge」を2023年初旬に米国で発売 Snapdragon G3x Gen 1搭載で399.99ドルからAndroidベース

» 2022年10月17日 11時50分 公開
[井上翔ITmedia]
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 Razerは2023年初旬、Qualcomm製プロセッサとAndroidを採用するポータブルゲーム機「Razer Edge」を米国で発売する。販売価格は399.99ドル(約5万9400円)からで、同社の製品情報サイトにおいて販売予約を受け付けている。

 なお、このデバイスの日本での展開は未定だ。

Razer Edge Razer Edge

Razer Edgeの概要

 Razer Edgeは、Qualcommと米国の通信キャリア「Verizon(ベライゾン)」とのコラボレーションによって生まれた。モバイル通信に対応する「Razer Edge 5G」と、対応しない「Razer Edge Wi-Fi」の2モデルの他、Razer Edge Wi-Fiにワイヤレスイヤフォン「Razer Hammerhead True Wireless(第2世代)」を付属した「Razer Edge Founders Edition」も用意される。

 それぞれの想定販売価格は、以下の通り。

  • Razer Edge Wi-Fi:399.99ドル 
  • Razer Edge Founders Edition:499.99ドル(約7万4300円)
  • Razer Edge 5G:未定(後日発表)

 モバイル通信への対応の有無やワイヤレスイヤフォンの付属以外は、3モデルの主要な仕様に違いはない。本体は「タブレット部」と「コントローラー部」に分かれるようになっている。そのため、コントローラーが不要な場合は取り外してつかうことも可能だ。

 コントローラー部は、新型の「Razer Kishi V2 Pro」が付属する。その名の通り「Razer Kishi V2」の上位バージョンで、Razer独自のフォースフィードバック機能「Razer HyperSense」に対応している。

コントローラー 本体とコントローラー部は分離するようになっている。コントローラー部は、Razer Kishi V2をベースにHyperSenseへの対応を追加した「Razer Kishi V2 Pro」が付属する

 プロセッサ(SoC)は、Qualcommの「Snapdragon G3x Gen 1」を市販デバイスとして初めて搭載する。CPU部分の動作クロックは最大3GHzに達するため、本体にはアクティブクーリングシステムも搭載されている。メインメモリは8GB(LPDDR5規格)で、ストレージは128GB(UFS 3.1規格)を備える。外部ストレージとしてmicroSD(最大2TB)を搭載することも可能だ。

 ディスプレイは6.8型AMOLED(有機EL)で、解像度はフルHD+(2400×1080ピクセル)、リフレッシュレートは最大144Hzとなる。カメラはイン(画面)側に約500万画素のものを搭載しているが、アウト(背面)側には備えない。

 スピーカーは2基(ステレオ)構成で、マイクも2基搭載している。THXの空間オーディオ再生にも対応している。イヤフォン端子やマイク端子は備えないため(※1)、オーディオを外部出力したい場合はUSBオーディオデバイスかBluetoothオーディオデバイスを用意する必要がある。

(※1)付属のRazer Kishi V2 Proを介して3.5mmプラグを持つヘッドフォン/イヤフォンを接続可能

 ワイヤレス通信は、Wi-Fi 6E(6GHz帯の通信にも対応するIEEE 802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5.2に対応する。

 Razer Edge 5Gは5G NR/LTE規格のモバイル通信にも対応しており、本体にeSIMを内蔵している(物理的なSIMカードスロットは備えない)。登場の経緯もあってVerizonのネットワークに最適化されているといい、5G NRはSub-6帯とミリ波(mmWave)の通信の両方に対応する。

 OSはAndroidをプリインストールするが、現時点ではバージョンが明記されていない。「Google Play」で配信されているAndroid向けゲームの他、「Steam Cloud Play」「Xbox Cloud Gaming」を始めとするAndroid端末で利用可能なクラウドゲーミングサービスも楽しめる。Razerのゲームコントローラー向けコンパニオンアプリ「Razer Nexus」もプリインストールされるようだ。

Xbox Cloud Game Android端末で稼働するクラウドゲーミングサービスも楽しめる

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