RPG要素を取り入れた「ジャパン・メタバース経済圏」 金融機関やIT企業など10社が参加

» 2023年02月27日 16時35分 公開

 ジェーシービー、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、りそなホールディングス、損害保険ジャパン、凸版印刷、富士通、三菱商事とTBT Labは2月27日、BtoB(ビジネス)向けオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」の構築と、それをもとにした「ジャパン・メタバース経済圏」の創出に向けた取り組みに関して基本合意書を締結したことを発表した。

ジャパン・メタバース経済圏 「リュウグウコク(仮)」「ジャパン・メタバース経済圏」へ金融やIT関連企業10社が参加

 本合意は、TBT LabグループのJP GAMESのファウンダーでデジタル庁Web3.0アドバイザーを務める田畑端氏のコンセプト「ゲームの力で日本をアップデートする」に基づき、ゲーミングテクノロジーを活用した産業DXの取り組みに各社が賛同したものである。JP GAMESが開発したメタバース構築フレームワーク「PEGASUS WORLD KIT」を用い、BtoBオープン・メタバース基盤「リュウグウコク(仮)」の構築と「ジャパン・メタバース経済圏」の創出を目指すという。

ジャパン・メタバース経済圏 プラットフォーム内メタバース同士の連携などを実現する
ジャパン・メタバース経済圏 RPGの要素を取り込んだ「リュウグウコク(仮)」のイメージ

 具体的にはゲーミフィケーション、FinTech、ICTなど各々のテクノロジーやサービスを統合。プラットフォーム内メタバース同士の連携、異なるメタバースプラットフォーム同士の相互運用を可能にし、新たな社会インフラとして国内企業の情報発信、マーケティング、働き方改革などの企業DXと消費者のEXを実現するとしている。

 メタバース基盤のリュウグウコク(仮)には独自のファンタジーな世界観を持つ、ゆるやかなオンライン異世界RPGの要素を取り込む。各メタバースサービスやコンテンツは移動する「街」や「城」や「乗り物」となり、ユーザーは異世界を旅するRPGのような感覚でコンテンツやサービスとの出会いを楽しめる。また本人認証、各種決済、データ基盤、保険などを安心安全に利用できるオープンかつセキュアなメタバース基盤を実現するとしている。

ジャパン・メタバース経済圏 3つのソリューションを活用

 これらを推進するため、リュウグウコク(仮)内ではアバターを介したデジタルツインとしてアバターの行動を自動学習し、ヘルスケアや趣味などのパーソナライズされた情報を提供する「AUTO LEARNING AVATAR」、メタバースサービスやゲームサービスの制作ツール「PEGASUS WORLD KIT」、メタバースサービスを自由に行き来するための決済機能付き身分証明証「MULTI MAGIC PASSPORT」という3つのソリューションを活用する。

 今後は初夏を目途にメディア発表会を予定し、今後は本構想に賛同する企業を広く募っていく。

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