さて、ここからが本題となる。今回は前述の通りApple Watch Ultraを身に付けて計3回ランニングした。
1回目のランニングでは、ワークアウトアプリケーションの屋外ランニングからカスタムを作成。ワークアウトを調整し、ウォームアップ、繰り返すワークや、リカバリーのインターバル、クールダウン時間などを含めることが可能だ。650mのウォームアップ、ランニングルートに入るタイミングで、1kmのワークに自動で切り替え、1kmのワーク後は3分間のクールダウンを設定した。
ランニングに集中しながらでもApple Watch Ultraが通知で切り替えを教えてくれるため、その都度、何かしらの操作をせずに済むのがいい。心拍数や、ペースなどの通知も受け取れるので、この点はかなり評価できるポイントだ。
2回目のランニングでは、ワークアウトアプリケーションの屋外ランニングからペーサーを作成。ペースの選択で、平均ペースと現在のペースに加え、選択したペースが上回っているか下回っているかを示すグラフがApple Watch Ultraに表示される。ただ、ここで注意すべきは、1kmを何分で走るか、というペース設定を誤らないことだ。設定したペースと実際のペースが極端に異なると、設定ペースよりも遅いことをApple Watch Ultraに指摘される(厳密には赤色のバーで表示される)。こちらも通知の受け取りが可能なため、目標達成に役立つこと間違いなしだ。
3回目のランニングでは、ワークアウトアプリケーションの屋外ランニングからフリーを選択。あらゆるランニング指標を表示できる他、ワークアウト中にDigital Crownを回すと、いくつかのワークアウト表示に切り替えられ、さまざまなトレーニングスタイルの重要な指標を確認できる。
ヘルスケアデータはApple Watch Ultraはもちろん、iPhoneのフィットネスアプリでも確認できる。ランニングなら何分走ったのか、何kcal消費したのか、何km走ったのかを確認しやすく、どのルートを走ったのかが地図上に表示されるため分かりやすい。
また、iPhoneのヘルスケアアプリの「共有」タブ内の「ほかの人と共有」という項目を選択すれば、自分のヘルスケアデータを家族や友人と共有でき、例えば健康状態に異常があれば、お互いがすぐに把握できるようになっている。
……と聞くと、他人に自分の健康状態の全てを知られるのでは? なんて心配もあるだろう。知られたくないデータを選ばなければ、自分で選んだデータのみを他人と共有できるため、プライバシーにも配慮された仕様となっている。
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