「iPhone 15(仮)」のデザインは変化なし? iPhone 14シリーズから値上げは確実か次期iPhoneはどうなる?

» 2023年08月31日 10時00分 公開
[山本竜也ITmedia]

 9月13日(日本時間)のイベントでの発表が予想される「iPhone 15(仮)」シリーズ。これまでの例にもれず、既にネット上ではさまざまなうわさが流れており、本誌でも発表イベントやUSB Type-Cになるといううわさ、またカメラ仕様に関するうわさなどを取り上げました。今回は、これ以外の仕様について予想していきます。

デザインはiPhone 14シリーズを踏襲か

 iPhone 15(仮)シリーズのデザインに関しては、今のところiPhone 14シリーズから大きく変わるという話は聞こえてきません。ラインアップも無印、Plus、Pro、Pro Maxの4モデルが有力です。なお、Pro Maxに関しては、Ultraという名称になるという話もあります。

 画面サイズも各モデル、iPhone 14シリーズから変更はないようですが、Proモデルに関しては、ベゼル幅が2.2mmから1.5mmへと狭額縁化するといわれています。ケース素材に関してもチタンが採用されるようです。

 これに伴い、ベゼルが湾曲したデザインになるとの情報もあります。ちょうど、Apple Watch Series 7から湾曲ベゼルになり、ベゼル幅が狭くなったの同じような感じになるようです。

iPhone 15/15 Plusもダイナミックアイランドを採用か

 ディスプレイ関連では、iPhone 15/15 Plusにもダイナミックアイランド(Dynamic Island)が採用されるようです。これは、BloombergのMark Gurman氏が年始の記事で伝えていたことですが、その後もさまざまなリーカーがこの内容を追認しています。

ダイナミックアイランド iPhone 14 ProのDynamic Island

カラーバリエーションはどうなる?

 iPhoneは、標準モデルの無印/Plusは「ミッドナイト」と「スターライト」、Pro/Pro Maxでは「スペースブラック(ブラック)」「シルバー」「ゴールド」を基本として、いくつかの新色が追加されることが多くなっています。

 iPhone 15(仮)シリーズに関してもカラーバリエーションに関するうわさが出てきています。まずProモデルに関しては、ゴールドが廃止され、新たに「チタングレー」「ダークブルー」が追加されると9to5Macが伝えています。チタングレーは従来のシルバーやホワイトよりも暗く、スペースブラック、グラファイトよりも明るいカラーとのことです。

 iPhone 15/15 Plusの方は、「ブラック」「グリーン」「ブルー」「イエロー」「ピンク」になるとのこと。Apple関連の情報に詳しいリーカーのUnknownz21氏(@Uredditor)は、これに加えてオレンジがテストされていたとXに投稿しています。

Proモデルのみ最新チップに

 iPhoneでは、長らく「最新iPhoneには新チップ」の構図が続いていましたが、iPhone 14シリーズではこれが崩れ、新チップはProモデルのみに。スタンダートモデルには従来のA15 Bionicが搭載されていました。

 このProモデルのみ新チップという流れはiPhone 15(仮)シリーズでも踏襲され、iPhone 15と15 Plusは、iPhone 14 Proに搭載されていたA16 Bionicを採用すると考えられています。そして、iPhone 15 Proと15Pro Maxは新しい3nmプロセスのチップ(A17 Bionic)に移行される見込みです。

 このA17 Bionicに関しても、Unknownz21氏(@Uredditor)がその仕様を投稿しており、それによると6コアCPU+6コアGPUになるとのこと。iPhone 14 Pro/14 Pro Maxが搭載するA16 Bionicは6コアCPU+5コアGPUだったので、グラフィック性能は強化されているようです。また、動作クロックもA16 Bionicの3.46GHzから3.7GHzに引き上げられるようです。

最大35Wの急速充電をサポート

 9to5Macが業界関係者からの話として伝えるところによると、iPhone 15(仮)シリーズの一部は、最大35Wの急速充電をサポートするとのことです。

 iPhone 14シリーズは、最大でも27W充電なので、iPhone 15(仮)シリーズではさらに充電時間を短くすることができそうです。もちろん、35W充電を行うには対応した充電器が必要ですが、Appleは35W対応の充電器を販売しているので、それが利用できます。

Apple Appleの35W電源アダプター

 なお、現状では35WのサポートがiPhone 15(仮)シリーズ全てになるのか、Proモデル限定になるのかは不明とのことです。

iPhone 15 Proシリーズは値上げのうわさ

 MacRumorsが入手した英バークレイズ銀行のアナリストのTim Long氏の資料によると、iPhone 15 Proの価格はiPhone 14 Proよりも最大で100ドル高くなり、iPhone 15 Pro MaxはiPhone 14 Pro Maxより100〜200ドル高くなるとのこと。標準モデルはiPhone 14シリーズから据え置きになると予想されていますが、iPhone 15 Proは最大1099ドル、iPhone 15 Pro Maxは最大1299ドルと、1000ドルの大台を超えると考えらます。

iPhone 14 Pro iPhone 14シリーズで最も価格が高いのは、iPhone 14 Pro Max(1TB)の23万9800円(税込み、Apple直販サイトにて)

 執筆時点の為替レート(1ドル=146.65円)で計算すると、iPhone 15 Proが約16万1000円、iPhone 15 Pro Maxが約19万円です。iPhone 14 Proは14万9800円、iPhone 14 Pro Maxは16万4800円だったので、かなり値上がりする印象です。そして、この価格はストレージが最低容量の場合なので、512GBや1TBを搭載するとさらに価格が上がります。

 なお、iPhone 15/15 Plusは据え置きとなっていますが、2022年よりも円安が大幅に進んでおり、日本では値上げとなる可能性が高いように思います。ちなみに、iPhone 14シリーズは、1ドル=約136円で設定されていました。

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