パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション(以下「パナソニック」)は1月9日、Amazon.com Services(以下「Amazon」)と「Fire OS」に関するライセンス契約と協業に合意したことを発表した。2024年度に発売するグローバルフラグシップモデル(後述)から、同社は順次スマートTVのOSをFire OSに切り替えていくという。
パナソニックのスマートTVは従来、Mozillaが開発した「Firefox OS」をベースに開発されてきた。しかし、Mozilla自身によるFirefox OSのメンテナンスは既に終了しており、他のスマートTV向けOSと比べると“枯れている”印象も否めない。
Fire OSは、Amazonが「Android OS」をベースに開発した独自OSで、Amazon.comの映像投影デバイス「Amazon Fire TVシリーズ」やタブレット端末「Amazon Fireタブレットシリーズ」に採用されている。また、同OSは複数のTVメーカーにもライセンスされており、日本ではヤマダホールディングスが販売する船井電機製のスマートTVにFire OSが採用されている。
Fire OSの採用を通して、パナソニックは自社が持つハードウェア/ソフトウェアの開発技術を活用しつつ、Amazonが持つUX(ユーザー体験)開発力やコンテンツ力を融合することで、より多くの魅力を持つスマートTVの実現していくという。
パナソニックでは、Fire OSを採用するスマートTVの第1弾としてグローバルフラグシップモデル「Z95A(55型/65型)」と「Z93A(77型)」を投入する。
両モデルには最新の「Fire TV Stick 4K Max」で利用できるアンビエントディスプレイ機能が利用できる他、音声エージェント機能「Alexa」も統合されている。有機ELパネルは144Hz駆動にも対応しているので、ゲーミングにも最適だという。
なお、このモデルの発売時期や想定価格は公表されていない。
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