アマゾンジャパン(Amazon)は10月18日、動画投影デバイス「Fire TV Stick 4K(第2世代)」「Fire TV Stick 4K Max(第2世代)」を発売する。Amazon.co.jpにおける販売価格(税込み)は、Fire TV Stick 4K(第2世代)が7480円、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)が9980円だ。
どちらも最大出力解像度は4K(3840×2160ピクセル)で、HDR/空間オーディオの出力に対応しているが、2500円の価格差がある。一体何が違うのか、簡単にチェックしてみよう。
【訂正:10月16日17時】初出時、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)におけるアンビエントディスプレイの稼働時間に誤りがありました。おわびして訂正いたします
両モデルは同じボディーを採用しており、本体の“見た目”では見分けが付かない。難易度の高い「シャッフルクイズ」が成り立つレベルで“うり二つ”だ。
しかし、両モデルは“中身”が異なるため、本体背面に刻印される「モデル名」と無線関連の「認証番号」が違う。強いていうなら、この点しか見分けるポイントがないようにも思える。
ただし、両者は付属するリモコンが異なる。Fire TV Stick 4K(第2世代)には最近のFire TVシリーズと同じく「Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)」の最新モデルが付属するのに対して、Fire TV Stick 4K Maxでは「Alexa対応音声認識リモコン Enhanced」が付属する。
Enhanced(拡張)の名前の通り、Alexa対応音声認識リモコン Enhancedには「最近のアイテム(タスク)」ボタンと「設定」ボタンが追加されている。その分、わずかだがリモコンの全長が伸びている。このリモコンはFire TV Cube(第3世代)に付属するものと機能的には同一だが、最下部に4つあるアプリボタンのうち2つのラインアップが異なる(※1)。
ホーム画面に戻らずにアプリを切り替えたい人や、(ニーズは少なそうだが)設定メニューによくアクセスするという人は、Fire TV 4K Maxの方が快適に使える。
なお、Alexa対応音声認識リモコン Enhancedの単体販売の予定はない。現時点ではFire TV Stick 4K Max(第2世代)か、Fire TV Cube(第3世代)を買う以外にはこのリモコンを使う方法はない。
(※1)Amazon Music/ABEMAボタンの代わりに、TVer/U-NEXTボタンがある
先述の通り、両モデルはボディーこそ同じだが、中身が異なる。異なる部分の筆頭がSoC(System on a Chip:プロセッサ)だ。両モデルのSoCの仕様は以下の通りだ。
両モデルのSoCはCPUコアとGPUコアは同じながら、最大稼働クロックが異なる。単純計算すると、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)のCPUコアは約1.2倍、GPUコアは1.3倍のパフォーマンスを発揮可能だ。どちらのSoCも、4K動画を再生するには十分な性能を備えている。
メモリは、両モデル共に2GB(LPDDR4規格)を備える。スマートフォンやタブレットと比べると容量が少なすぎるようにも思えるが、「4K/HDR動画をストリーミング再生する」という目的を達するには十分だ。
ストレージの容量は、Fire TV Stick 4K(第2世代)は8GB、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)は16GBとなる。ここは地味ながら大きな差別化要素で、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)では「より多くのアプリを保存したいというニーズに応えた」のだという。
Fire TV向けアプリを多用する人は、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)を選択すべきだ。一方で、少しでも安価に4K/HDR動画をストリーミング楽しみたいならFire TV Stick 4K(第2世代)を選ぶとよいだろう。
続けて、Fire TV Stick 4K Max(第2世代)のみ対応できる機能を2つ紹介する。
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