初心者が選んではいけないスマートフォン iPhoneとAndroidの共通NGポイント(2/2 ページ)

» 2024年03月20日 10時00分 公開
[佐藤颯ITmedia]
前のページへ 1|2       

キャリアがうたう「初心者向け」スマートフォンは注意して選ぼう

 ここまで、購入する際には注意が必要なスマートフォンの特徴を例に挙げたが、この中の特徴のうち「容量の少なさ」と「基本性能の低さ」の2つに該当する機種が今でも多く販売されている。その代名詞が、ドコモやauをはじめとした通信キャリアが「初心者向け」とアピールするスマートフォンだ。

 キャリアが初心者向けとアピールするのだから、初めてスマホを使う方にも安心だと思われるかもしれないが、「容量の少なさ」と「基本性能の低さ」を十分に理解しないまま購入して失敗したという声が本当に多い。これは以前の記事でも指摘したのだが、「初心者向け」機種は、おおむね基本性能が低い廉価なスマートフォンが大半だ。こうしたキャッチコピーを当てにして買ったところ、性能不足、容量不足に陥って不満に感じることが多い。

 現在のキャリアがターゲットにしている「スマホ初心者」は、ガラケーからの移行で初めてスマートフォンを持つ高齢層。もしくは、強めのフィルタリング機能でアプリの利用制限をかけて使用させる小学生くらいの年齢層を想定している。

iPhone SE(第3世代) 初心者向けスマホは「初めてスマホを持つ高齢者」などを販売ターゲットにしている

 直近ではこの「初心者向け」スマホでも128GBの容量を持つ機種も現れたが、現状の便利なアプリが動く「ギリギリのライン」と評される基本性能の低さは変わらない。日常的に使うLINEやInstagramの挙動はもっさりしており、ブラウジングも快適とは言い難い。ゲームに関しては、多くのタイトルで快適に動作しないか、軽量設定が必要になる。

 このように初心者向けといいつつ「容量の少なさ」と「基本性能の低さ」が指摘される機種では、利用者がスマートフォンに対して何が必要か理解し、価格が安い分を割り切る必要がある。余裕のないストイックな構成なので、どちらかといえば上級者向けの機種なのだ。

 スマホ初心者としては「容量が64GB以下」「極端に性能が低い」「極端に古い」この3つを避けることで、後悔も少なく、安心して利用できるスマートフォンの選択につながるはずだ。自分で選ぶ際はもちろん、お子様のスマートフォン選びの際の一考にしてほしい。

著者プロフィール

佐藤颯

 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。

 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年