突然のスマホ故障で焦らないためには? 高額な修理費用を回避して最新iPhoneを入手した話から考える(2/3 ページ)

» 2024年03月27日 08時00分 公開

MNPで最新のiPhone 15を確保する

 さて、次は新たな端末を入手する必要があります。故障が判明したときにそのままApple Storeで購入することも検討しましたが、最新のiPhone15は12万4800円からと高額です。これでは修理よりも手痛い出費になります。

 そこで選んだのは、最新のiPhone 15のいわゆる“レンタル”施策です。2024年に入り、ソフトバンクで新トクするサポート(バリュー)を用いた1円“レンタル”施策が実施されており、今使っているNTTドコモ回線からMNPをして利用することにしました。

photo 店頭でも同様の施策が実施されている

 オンラインでahamoのMNP予約番号を発行し、すぐさまソフトバンクオンラインショップでMNPの手続きに入ります。火曜日深夜に手続きをし、木曜日午前中には手元にiPhoneが届くスピード感で、新しい端末を調達できました。Amazon.co.jpで注文していたケースとフィルムとほぼ同着です。

photo iPhone 15へ機種変更。姉はバッテリー持ちの改善とUSB Type-C化で大満足でした

 通信回線はもともとahamoを利用していましたが、ソフトバンクにMNPしてからすぐにLINEMOの「20GBプラン+5分通話無料オプション」に切り替えることで、ほぼ出費無しで同じ契約状態に移行できました。

 もともとNTTドコモの通信品質に不満があったので、ちょうどよい乗り換えの機会になりました。

 当初の予定は「6万円の修理費用を出してiPhone 13 miniを使い続け、2年契約が終了する10カ月後に返却する」はずだったのに対し、うまく工夫することで「2万2000円の故障時利用料で故障したiPhoneを早期返却し、最新のiPhone 15を12カ月後に返却する」ことになりました。切り替え月に二重請求が発生しますが、月額通信料もほぼ変わらずです。

モバイルPASMOとeSIMの移行に苦戦

 代替機と新しい回線を入手し、最後にデータ移行ができれば完了です。もちろんバックアップをとっていなかったため、一つ一つのアプリをインストールしてなんとかデータ移行を済ませました。

 なお、バックアップをとっていない場合は写真などクラウドに保存していないデータはどうしようもありません。

 データ移行で一番困ったのがモバイルPASMOです。通常、交通系ICは複数端末で共存できないため、旧端末で削除してから新端末に移行させる必要があります。今回のように旧端末が完全に故障した場合は直接削除できません。

 この問題はAppleに依頼することで解決します。ただし、定期券機能は即時移行可能なものの、残高の移行には1日かかりました。

 ※iCloudを利用したPASMOの移行方法は、PASMOのサポートページで確認できます。

photo iPhone同士であれば簡単にeSIM転送が可能

 もう1点困ったのがeSIMの移行です。物理SIMは差し替えるだけでいいものの、eSIMはそうはいきません。iPhone同士の場合、eSIMのクイック転送機能によりキャリアでの手続き無しでeSIMの移行が可能ですが、モバイルPASMO同様に完全に故障した場合は利用不可です。

 よって、届いた端末にpovoアプリを入れ、本人確認後にeSIMの再発行をすることで翌日にようやくeSIMが再度ダンロードできるようになりました。

 私の姉の場合、SMS認証に全てpovoの電話番号を利用していたため、LINEもスマホ決済アプリもログインできず、1日ほぼ行動不可能な時間が生まれてしまい、完全に復旧したのは故障してから3日後となりました。

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