各銀行では、預金残高や銀行サービスの利用など、設定された取引条件を満たすことで、ATM手数料が無料になるサービスを用意している。
三菱UFJ銀行では「スーパー普通預金(メインバンク プラス)」と、インターネットバンキングの「三菱UFJダイレクト」を利用する人が、「Eco通帳」の利用もしくは1回10万円以上の給与または年金の受取のどちらか1つの条件を満たすことで、自行ATMと三井住友銀行の店舗外ATMの時間外手数料が何回でも無料になる。
Eco通帳の利用でコンビニATMの利用手数料や時間外手数料を月1回まで無料にでき、1回10万円以上の給与または年金の受取をすることで月2回まで無料にできる。
Eco通帳とは、紙の通帳の代わりにスマホやPCで入出金明細が確認できるサービスのこと。紙の通帳は併用できない。三菱UFJ銀行では2024年9月11日より、2年以上の一定期間、通帳記帳していない紙通帳の利用を自動的に停止することを発表している。紙の通帳を利用している人は注意したい。
三井住友銀行では特典や優待を提供する「SMBCポイントパック」というサービスがあり、以下の条件のどれか1つを満たすことで、自行ATMと三菱UFJ銀行の店舗外ATMの時間外手数料が何回でも無料になる。また、コンビニATMの利用手数料や時間外手数料においても、各3項目の条件のどれか1つを満たすことで、月3回まで無料にすることができる。
コンビニATMが月3回まで無料になる条件(いずれか1つ)
コンビニATMが月2回まで無料になる条件(いずれか1つ)
コンビニATMが月1回まで無料になる条件(いずれか1つ)
なお、SMBCポイントパックは2023年11月22日で新規受付が停止された。これからATM手数料の優遇を受けたい場合は、三井住友銀行の口座、クレジット、デビットなどをまとめて管理できる「Oliveアカウント」に申し込もう。自行ATMと三菱UFJ銀行の店舗外ATMの時間外手数料が何回でも無料になり、選べる特典でコンビニATM手数料も1回無料にできる。
みずほ銀行では、みずほマイレージクラブ「うれしい特典」の条件を満たすことで、ATM時間外手数料無料などの特典が得られる。まずインターネットバンキングの「みずほダイレクト」を利用し、以下の条件のどれか1つを満たすことで、自行ATM時間外手数料が何回でも無料になる。また条件によって、イーネットATMの利用手数料や時間外手数料も最大月3回まで無料にすることができる。
イーネットATMが月3回まで無料になる条件(いずれか1つ)
イーネットATMが月2回まで無料になる条件(いずれか1つ)
イーネットATMが月1回まで無料になる条件
筆者のメインバンクは三菱UFJ銀行だが、土日祝は手数料が必要になると思い込んでいたために、コンビニATMで現金を引き出し、手数料を支払ってしまっていた。コンビニATMだと土日祝は330円の手数料が必要。実にもったいないことをしていたと反省しきりだ。普段、何げなくATMを利用していた人なら、これからはATM手数料を無駄に支払うことのないように、手数料に関する情報をアップデートしておきたい。
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