ポケモンGOのAR撮影が“誰でも簡単に”楽しめるよう大幅進化 Nianticの狙い、遊んで感心したこと(3/4 ページ)

» 2024年05月23日 11時56分 公開
[田中聡ITmedia]

ステッカーやデコステッカーで自分だけの作品を作れる

 5つ目のステッカーも、今回のアップデートで追加された機能だ。石塚氏によると、これまでGOスナップショットで撮影した写真は、意外にもSNSで投稿していない人が多かったという。その理由として「自分らしい表現、自分でしか撮れない写真にたどり着けていない」ことを挙げる。「伝えたいメッセージが明確だと投稿したいということが見えてきた」ことから、ステッカーやデコステッカーの機能を追加した。

ポケモンGO
ポケモンGO より自分らしい表現ができるよう、ステッカーやデコステッカーを貼れるようにした

 ステッカーは、ギフト送付時に添付できる従来のステッカーをそのまま利用できる他、GOスナップショット用に、新たに「デコステッカー」を追加した。GOスナップショットで撮影後、「シェア」の画面から、ステッカーやデコステッカーを選べる。デコステッカーはハート、星、キラキラマークなどが含まれ、初回は4種類×15枚の素材をショップで無料配布する。ステッカーは写真に使用して「保存」すると、消費される。

ポケモンGO ハートや星をちりばめられるデコステッカー
ポケモンGO 初回は4種類×15のデコステッカーを無料配布する

 ステッカーやデコステッカーのサイズは自由に調整できるので、組み合わせるステッカーやポケモンなどを加味すれば、世界で1枚といっても過言ではない、自分だけの作品を作れるというわけだ。

実際のサイズをGOスナップショットでも反映 連写やセルフタイマーも

 この他、GOスナップショットでは5つの点を改善している。

ポケモンGO その他に改善したポイント

 1つ目が、写真の画質を改善したこと。2つ目が、ARブレンディングの品質を改善したこと。ARブレンディングは、家具や木々などの物体にポケモンを重ねると、そこに隠れているように見せられる機能。GOスナップショットのサブメニューから「ARブレンディング」をオンにすると利用できる。3つ目として、このARブレンディングが、横向きでも使えるようになった。

ポケモンGO ARブレンディングの品質を改善し、横向きでも撮影できるようになった

 4つ目として、ポケモンのサイズがGOスナップショットでも反映されるようにした。ポケモンごとにサイズが異なるのはご存じの通りだが、より小さい「XS」「XXS」と、より大きい「XL」「XXL」といったサイズも存在する。こうしたサイズの違いは実際の見た目にも反映されるが、GOスナップショットでも生かされる。XSとXLという極端に違うサイズの同じポケモンを出してみると、親子や兄弟のように見せられて面白そうだ。

ポケモンGO 各ポケモンの大きさがGOスナップショットにも反映される

 5つ目の改善点が、連写とタイマー機能を使えるようになったこと。連写は、ポケモンの向きやポーズを手動で決めて撮影する際に便利な機能。記念撮影ボタンから撮ると自動で3枚連写してくれるが、手動で撮る場合も、GOスナップショットの設定から「連写モード」をオンにしてカメラボタンを押すと、同様に3枚の連写が可能。表情ボタンを押してからシャッターを切ると、さまざまな顔や動きを見せてくれるので、3匹が遊んでいたり、2匹が対決したりしているシーンで活躍しそうだ。

ポケモンGO ポケモンたちが表情を変えたり動いたりした瞬間を狙って撮りたい時に便利な連写機能
ポケモンGO GOスナップショットのサブメニューから「連写モード」をオンにする

 タイマー機能はちょっとニッチな機能かもしれないが、スマホを固定して、自分がポケモンの近くに移動すると、ポケモンと自分を一緒に撮影できるようになる。もちろん、他の人に撮ってもらう方法もあるが、1人で行動しているときに役に立つ。

ポケモンGO 1人でもポケモンとツーショットが撮れるタイマー機能

 なお、GOスナップショットを利用するのに必要なARモードは、iOS 11以降で動作するiPhone 6s以降のモデルと、Android 7以上を搭載し、ARCoreに対応するデバイスで利用できる。今回のアップデートで対応機種に変更はないようだが、「ARブレンディングのクオリティーは機種に依存する部分がある」(石塚氏)とのこと。

 GOスナップショットは撮影するスマートフォンのカメラ機能とは切り離されており、AF(オートフォーカス)でピントを合わせたり、ポケモンの背景をぼかしたりはできない。GOスナップショットで撮影した画像のサイズは、iPhone 15 Proで確認したところ、アップデート当初は768×1666ピクセルだったが、5月22日〜23日に撮影した写真は1536×3332ピクセルだった(画像サイズに関する設定項目は特に見当たらなかった)。ちなみにシャッター音はこれまで通り鳴る。

 撮影すると、時々ドーブルが写り込んで登場する仕掛けも変わらない。3匹を同時に撮るからといって、ドーブルが3匹同時に登場することはなく、1匹のみなのも同じだ。

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