新折りたたみスマホ「motorola razr 50/50 ultra」発表 外側ディスプレイ大型化でAIにも対応 日本でも発売予定(1/2 ページ)

» 2024年06月26日 01時00分 公開
[石野純也ITmedia]

 モトローラは6月25日(現地時間)、米ニューヨーク州でフォルダブルスマホの最新モデル「motorola razr 50(以下、razr 50)」「motorola razr 50 ultra(以下、razr 50 ultra)」を発表した。これら2機種は、2023年に日本で発売された「motorola razr 40」「motorola razr 40 ultra」の後継機にあたる。共通点として、外側ディスプレイの強化や処理能力向上、AIへの対応などが特徴になる。モトローラによると、時期は未定ながら日本での発売も予定しているという。

motorola razr 50 ultra モトローラは、折りたたみ型スマホのrazr 50(右)とrazr 50 ultra(左)の2機種を発表した

razr特化戦略が当たり成長するプレミアムセグメント、日本でも急拡大

 プレミアムセグメントのスマホを一般的なハイエンドモデルから折りたたみ型にシフトさせたモトローラだが、この戦略が当たり、グローバルでその規模を拡大しているという。モトローラでカスタマーエクスペリエンスとデザインを担当するVP(Vice President)のルーベン・カスタノ氏によると、2023年度と2024年度の実績で、前年同期比28%の成長をしている一方、ミドルハイのedgeシリーズとrazrに焦点を当てると、その成長率は2倍になっているという。

motorola razr 50 ultra モトローラの実績は、カスタノ氏が説明した
motorola razr 50 ultra スマホ市場全体が低迷する中、モトローラは28%の成長を記録。edge、razrに絞ると、100%の成長率を示したという

 中でも、アジア地域での成長率は高く、国別に見ると日本やインドがそれをけん引している格好だ。2023年度は、razr 40、razr 40 ultraを投入しただけでなく、ソフトバンクがrazr 40sを発売。Y!mobileが取り扱ったミッドレンジモデルも販売を伸ばしていたことから、こうした結果になったとみられる。

 カスタノ氏によると、razrシリーズは、iOSからAndroidへの移行を促進する効果も高いという。razrのサイトにアクセスするトラフィックは50%がiOSからのものだといい、購入者の内18%がiOSユーザーだったという。北米ではこの数値がより高く、それぞれ78%、20%超になる。競合他社が少ないという条件つきではあるが、北米でのフリップ型フォルダブル端末では、75%のシェアを獲得しているという。モトローラにとって、razrの重要性が増しているというわけだ。

motorola razr 50 ultra プレミアムセグメントの成功は、iPhoneからの移行率の高さも証明しているという

 こうした状況を踏まえ、モトローラは2024年のフリップ型スマホとしてrazr 50、razr 50 ultraの2機種を投入する。製品開発にあたっては、「デザインから始めた」(同)といい、手にフィットする形状や寸法を重視。耐久性や防水性能も高めつつ、最新のAndroidや「独自のAI体験も搭載した」(同)。

motorola razr 50 ultra 機能性を高め、より大型の外部ディスプレイを搭載したrazr 50 ultra
motorola razr 50 ultra razr 50は、外部ディスプレイを大型化

防水対応のultra、ディスプレイやカメラ、プロセッサも刷新

 発表会では、プロダクトマーケティングを担当するトーマス・ミルナー氏が、2機種の特徴を紹介した。最初に取り上げたのが、そのデザイン。背面にはビーガンレザーを採用しており、カラーリングはPANTONEとコラボしているという。

motorola razr 50 ultra ミルナー氏は、デザインに加え、耐久性も強化していると語った。ビーガンレザー仕上げで、ガラスとは違い、傷がつきづらいのも同モデルのメリットだ

 ミルナー氏によると、razr 50 ultraに採用されたHot Pinkというカラーでは、フィーチャーフォン時代のRAZRの色合いを再現。日本では、NTTドコモから「M702iS」として発売された端末に、このカラーが採用されていた。また、ヒンジは30%ほど小型化し、よりスムーズな開閉を実現したという。これによって、「ディスプレイの折り目を最小限に抑えられる」(同)。

motorola razr 50 ultra ヒンジを30%程度小型化。開閉がよりスムーズになるような改善も施されている
motorola razr 50 ultra 写真のHot Pinkは、フィーチャーフォン時代のRAZRを再現した色味だという

 耐久性の強化も、razr 50、razr 50 ultraの主要なテーマーだったといい、どちらの端末もガラスにはコーニングの「Gorilla Glass Victus」を採用している。さらに、2機種は、razrシリーズとして初めてIPX8の防水に対応。水中タッチ操作にも対応しており、ミルナー氏は「皿洗いをしながら触っても、手を洗ってから操作しても、完璧に動作する」と語る。

 2機種とも、外部ディスプレイが大型化しているのも特徴。「ユーザーがrazrを開かず、より多くのことができるように設計した」という。ミルナー氏によると、razrの平均的なユーザーは外部ディスプレイだけで1日75分もの操作や閲覧をしているという。「だから、あらゆる面で外部ディスプレイを強化したいと思った」のが、大型化につながっている。

motorola razr 50 ultra razr 50は、背面半分がほぼディスプレイになった。形状は、razr 40 ultraに近い

 前モデルとの比較で、特に変化が大きいのはrazr 50だ。razr 40のときには、外部ディスプレイが1.5型と小さく横長で、プリインストールされていた一部のコンテンツや通知などしか表示できなかった。これに対し、razr 50は、外部ディスプレイを3.6型まで拡大。razr 40 ultraと同じサイズになり、アプリもそのまま外部ディスプレイに表示できるようになった。

motorola razr 50 ultra razr 50の外部ディスプレイ。3.6型と大型で、アプリなどを直接表示しやすくなった

 一方のrazr 50 ultraは、より外部ディスプレイをヒンジ側に広げる形で4.0型まで拡大。ピーク輝度が2400ニト、リフレッシュレートも165Hzと高く、あたかもメインディスプレイかのようにスペックが高くなっている。外部ディスプレイを強化することで、閉じたままでも、「重要なアプリに、瞬時にアクセスできる」(同)。外部ディスプレイは常時表示にも対応し、パーソナライズにも活用できる。

motorola razr 50 ultra razr 50 ultraは、ヒンジ部ギリギリまでディスプレイを拡大。そのサイズは4.0型に大型化した
motorola razr 50 ultra 閉じると、カメラ側のほぼ全体がディスプレイになる

 プロセッサやカメラなどの仕様も刷新した。razr 50 ultraは、プロセッサにQualcommの「Snapdragon 8s Gen 3」を採用。先代にあたるrazr 40 ultraは、発売時点から見て1世代前にあたる「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載していたが、razr 50 ultraでは最新のプロセッサに置き換えられた格好だ。

motorola razr 50 ultra razr 50 ultraには、QualcommのSnapdragon 8s Gen 3が搭載される

 Snapdragon 8s Gen 3は、Qualcommが3月に発表したプロセッサで、夜間動画撮影などの機能を省きつつ、コストダウンを図っている。1世代前のプロセッサの代わりに、やや性能を抑えた最新のチップを搭載したといえる。razr 50に関しては、プロセッサをQualcommからMediaTekに変更し、「Dimensity 7300X」を搭載している。

 カメラはrazr 50、razr 50 ultraともに5000万画素のセンサーに変更されている。razr 40 ultraは1200万画素だったが、5000万画素になったことで4つのピクセルを1つ束ねて感度を上げるピクセルビニングに対応した。razr 40に関しては、6400万画素から5000万画素へと、やや画素数は落ちている。また、razr 50 ultraは5000万画素の2倍望遠カメラを搭載。ピクセルビニングを解除して切り出し行うことで、4倍まで劣化の少ないズームを利用できる。

motorola razr 50 ultra razr 50 ultraは、メインカメラと望遠カメラのどちらも5000万画素。切り出しによる4倍までのズームに対応する
motorola razr 50 ultra razr 50の主な仕様。メモリ/ストーレジは8GB/256GBと12GB/512GBのバリエーションがある。詳細なスペックシートには日本版として両バージョンがあることが記載されていた
motorola razr 50 ultra こちらはrazr 50 ultraの仕様
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