モトローラ・モビリティ・ジャパンは11月22日、フォルダブル(折りたたみ可能)ディスプレイを備えるAndroidスマートフォン「motorola razr 40」を発売する。同社の直販サイトでの販売価格は12万5800円(税込み)で、IIJ(インターネットイニシアティブ)も「IIJmioサプライサービス」を通して販売する。加えて、ソフトバンクも12月8日、本モデルをベースとする「motorola razr 40s」をソフトバンクブランドから発売する予定だ。
motorola razr 40/40sは、8月に発売された「motorola razr 40 ultra」の下位モデルという位置付けで、端末のスペックを一部抑えることでより手頃な価格を実現している。
日本向けモデルには「おサイフケータイ」(モバイルFeliCa)を搭載しており、同機能を通して「モバイルSuica」「iD」「QUICPay」などを利用できる。NFC Type A/Bにも対応しているので、Google Payを通してVisa/Mastercardのタッチ決済(EMVコンタクトレス)も使える。
プロセッサ(SoC)はQualcommの「Snapdragon 7 Gen 1」を搭載している。メモリは8GB、内蔵ストレージは256GBを備える。microSDメモリーカードには対応しない。
OSはAndroid 13をプリインストールし、独自のセキュリティ機能「Moto Secure」も搭載している。電源ボタンは指紋センサーを搭載しており、指紋認証も可能だ。インカメラによる顔認証も対応する。
充電/外部接続端子はUSB 2.0 Type-C端子で、USB PD(Power Delivery)規格の急速充電に対応する(TurboPower準拠のアダプターを使う場合は最大30W)。Qi(チー)規格のワイヤレス充電にも対応する。バッテリーの定格容量は4200mAhだ。
モバイル通信は5G NR(Sub-6)の他、LTEやW-CDMAにも対応する一方で、GSM(2G)には対応しない。SIMカードはnanoSIMとeSIMのデュアル構成で、対応周波数帯(バンド)は以下の通りとなる。
その他、Wi-Fi 6E(6GHz対応のIEEE 802.11ax規格の無線LAN)とBluetooth 5.3にも対応する。
メインディスプレイは約6.9型のフォルダブル有機ELパネルで、解像度は1080×2640ピクセルとなる。リフレッシュレートは最大144Hzで、DCI-P3の色域を120%カバーしている。HDR10/HDR10+規格のHDR表示も可能だ。
背面の上部には、Coningの強化ガラス「Gorilla Glass 7」で保護された1.5型のサブディスプレイが搭載されている。razr 40 ultraと比べると小ぶりになっているが、タッチ操作に対応するため、通知の表示、通知パネルにある各種スイッチのオン/オフ、音楽の再生コントロール、電話の着信や、アウトカメラを使った自撮りの操作などを行える。
面白いところでは、アウトカメラでの撮影時にサブディスプレイを使って視線誘導する機能も備えている。
アウトカメラは約6400万画素(F1.7/光学式手ブレ補正搭載/クアッドピクセル対応)と約1300万画素(F2.2/超広角兼マクロ用)のデュアル(二眼)構成となる。本体をL字、あるいはテント状態にして撮影することも可能だ。
動画は4K(3840×2160ピクセル)/30fpsまたはフルHD(1920×1080ピクセル)/60fpsでの撮影が可能で、HDR10+にも対応する。
インカメラは約3200万画素(F2.4/クアッドピクセル対応)のシングル構成だ。
アウトカメラとインカメラは、PCに接続するとUSBカメラとして利用できる。テレワーク時にも便利に使える。
本体には2基のスピーカーが搭載されている。BluetoothまたはUSB 2.0 Type-C端子を介して接続した外部オーディオを含めて、「Dolby Atmos」によるサラウンド効果を付与可能だ。
独自のヒンジにより、ボディーは隙間なく折りたためるようになっている。IP52等級の耐塵(じん)/耐水性能も備える。背面はビーガンレザーを採用しており、カラーはセージグリーン(緑)とバニラクリーム(白)の2つから選べる。ソフトバンク向けのrazr 40sについては、これら2色に加えてサマーライラック(紫)も選べる。
ボディーサイズは、開いた状態で約74(幅)×171(高さ)×7.4(厚さ)mm、閉じた状態で約74(幅)×89(高さ)×15.8(厚さ)mmとなる。重量は約189gだ。
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