モトローラの「razr」がぐっとスマホらしくなって登場した。
ケータイスタイルの縦折り式スマホといえば、Galaxyの「Z Flip」シリーズが代表的なのだけど、razrはアウトディスプレイがでかくて自撮りしやすいという強みがあったわけだが、新登場した「motorola razr 40 ultra」はそれが超進化。
アウトディスプレイがぐっと大きくなり、タッチパネルも搭載して、たたんだままでも多くの操作ができるようになり、自撮りメインスマホとして大幅に進化したのである。
何しろ、カメラ回りまで全部ディスプレイなのだ。
顎の周りにちょっとケータイ時代のrazrのテイストを残していた前モデルに比べると、ディスプレイが大きくなった分、全体に四角くなりrazrっぽさは弱まったけど、そういう人は「レトロrazr」モードをどうぞ。
左にあるのはNTTドコモの「M702iG」。米国を中心に大ヒットしたV3とはキーボード回りのデザインが違うけれども、当時日本で売られたRazrだったということで、同じ画面を出してみた。
日本ではそこまでメジャーではなかったから、ピンと来る人も少ない気もするけど、なぜか持っていたのだった。
懐かしい人には懐かしい機能ってことで。
では撮ってみる。オーソドックスに開いて撮るところから行こう。
大きなデュアルカメラの1つが25mm相当のメインカメラで1200万画素。レンズのF値はF1.5。もう1つは19mm相当の超広角カメラで1300万画素。レンズのF値はF2.2である。
メインディスプレイは6.9型でアスペクト比は22:9。ソニーのXperia 1が21:9なので、それよりさらにスリムだ。
肝心の画質はといえば、かなりこってりと色を乗せてくる、見栄えのするカリフォルニアの青い空系(何いってんだかよく分からんけんど)、まあ鮮やかだ。
カメラアプリには0.5x、1xに加えてマクロアイコンがある。マクロモードにすると超広角カメラに切り替わってマクロカメラとして働く仕組みだ。AF機構を持つ超広角カメラをマクロカメラとして使おうという趣向は多くのハイエンド機と同等だが、カメラアプリにマクロアイコンがあって手動で切り替えやすいのはいい。
マクロ撮影時に画面を半分ほどたたむと、レンズ部を被写体に近づけやすくて撮りやすい。
2センチくらいが推奨らしいので、ぐっと近寄ってミニカーを撮ってみた。超広角カメラのデジタルズーム(25mm相当)になるのでディテールの描写はちょっと落ちるけど、このくらい撮れれば悪くない。
夜景撮影時もこの半分折りスタイルは基本。その辺にさっと置けば手ブレはしないし。撮影に数秒かかる夜景モード(ナイトビジョン)時も安心だ。
それ以外の作例もちょろっと。
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