そして、razrのカメラを語るには人物撮影は欠かせないのである。
閉じたときのアウトディスプレイは約3.6型で1066×1056ピクセル。正方形かと思いきや、微妙に違うけど、大ざっぱには正方形だ。OLEDでけっこう明るくて見やすい。
まずはデュアルディスプレイ撮影。
こんな風にカメラを人に向けたとしよう。
そのとき、撮られている彼女からどう見えているかというと、こうである。
自分がどう撮られているか分かるのは、撮られる方としてもありがたい。
前モデルからの伝統ともいえる「顔」表示もできる。
だからなんだといわれても困るのだが、表情や色にバリエーションがあるので緩い感じで撮りたいときにいい。
続いて屋外でポートレートモードで撮影。けっこう被写体との距離があっても背景をボカしてくれた。
もちろんアウトディスプレイの表示はオフにもできる。街のスナップを撮るときに顔が出ていたりプレビュー表示されていたりしたら、うさんくさいしね。
なお、razrならではの撮影機能として、デュアルカメラ撮影がある。インカメラとアウトカメラの両方で同時に撮って1枚にするもので、動画でも静止画でも使える。
で、このアウトディスプレイと折りたたみ機構を使った撮影は、自撮りのときに最強となる。
まずは手に持って自撮り。たたんだ状態は非常にコンパクトなので片手でも持ちやすいのだ。これはいい。
インカメラより画質もいいし、超広角カメラに切り替えて撮ればより背景も広く撮れる。
置いて撮るときは、置き方に2パターンある。どっちでもいいけど、三角に置くとカメラの位置が低くなって見上げる感じになるからそこは注意、だな。
アウトディスプレイで自撮りするときは専用の撮影モードがいくつか用意されているのでうまく使いたい。
「フォトブース」は証明写真用のボックスのことで、連続した4枚をこのように撮ってくれる。4枚がセットになった写真と個別の4枚の写真をそれぞれ残してくれるので実用性は高いかも。
もう1つ面白いのは「ミラー」。
エフェクトを楽しんだり、フレームを付けたり……。
このモードではアウトディスプレイのサイズ(1056×1066ピクセル)の画像になるので、まあアウトディスプレイを使ったお遊びだ。
ついでにインカメラでの自撮りも。
インカメラは3200万画素のセンサーだが、撮影時は4画素を1つとして使うので、まあ800万画素と思えばいい。
クオリティー的にはメインカメラを使うのが一番いい。
最後になったけど、動画は最高で4Kで60fps。
手ブレ補正を「水平ロック」にするとフルHD止まりになるが、その分端末をどれだけ傾けても常に水平を保つというアクションカメラ並みの手ブレ補正を実現してくれる。
昼間の屋外で動き回りながら撮りたいときは、ぜひ水平ロックを使ってみるべし。
razr 40 ultraって自撮りメインのカジュアルな端末かと思いきや、アクションカメラでしか搭載してないような水平ロック動画も撮れて、なかなか面白いのだった。
画質については、昨今のトレンドが盛り志向からナチュラル志向へちょっと回帰している中、けっこう鮮やか系なので目立つけれども、それもまた特徴の1つってということで。
折りたたんだままのコンパクトサイズでぱっと自撮りできるから「とっさにそこにいる自分たち」を撮りたい人には最高な縦折スマホらしさ全開の端末だ。
モデル:長谷川実沙
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