楽天モバイルは法人市場にも参入している。三木谷氏は「楽天市場の売り上げを上げるだけじゃなくて、もう一歩踏み込んで、DXのお手伝いをしていこうと思っている」と発言した。
そのために用意したのが「最強プラン ビジネス」。法人携帯を使ってもらいながらトリプル20の実現を支援するという。事例として紹介した木下グループでは、楽天モバイルから8000台のスマホを導入している。また、OpenAIの最新モデルを搭載した法人向けのAIチャットサービス「Rakuten AI for Business」を提供予定であることも紹介した。
三木谷氏は、今回のキーノートの構成やネタのいくつか(人間の脳細胞の数、世界でネットワークにつながっているデバイス数、CPUの数など)をAIから抽出したという。「スタッフの一人一人、仕事の内容に関わらず、AIが手元にあるということは効率を圧倒的に上げていくと思う」とAIの活用を推奨した。
他方、楽天モバイルのネットワーク技術は、楽天シンフォニーによって世界展開されている。
「楽天モバイルのネットワークは、世界最先端のAIベースのネットワーク。これを海外でも提供していくべく、さまざまなソフトウェアを開発し、使っていただく。そうすると世界中の人がネットワークにつながる」
「言葉を選ばなくてはいけないが」と断りつつ、「今や仮想社会、仮想ネットワークは、実社会よりも重要になりつつある」と三木谷氏。「仮想経済の上に実経済があると思っている。その仮想経済を支えるのが、ニューロン部分である情報ネットワーク。その中核がモバイルネットワークであり、楽天グループはその革命を行っている」と述べた。
「われわれとしては、世界もだけど、まずはやっぱり日本を元気にしたい」とし、「少しだけ先を見て、そこに向かって果敢に挑戦し、道を切り開いていくこと」が楽天グループの役割と語った。
「AIによって世の中は根本から変わる。ユーザーとして本当にそう思っている。それを皆さんと共に実現していきたい」
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