「遮光100%日傘」は夏のスマホ冷却にも効果あり? 炎天下で徹底テストした(1/3 ページ)

» 2024年08月20日 16時04分 公開
[島徹ITmedia]
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 夏のスマホ利用で気になるのが「熱によるスマホの停止」「画面の見づらさ」「バッテリーが急激に減る現象」の3点だろう。そこで特に効果的なアイテムが、ここ2年で男性向け市場が急激に広がっている「遮光100%のビジネス日傘」だ。

遮光100%のビジネス日傘 夏のスマホ利用で問題になるのが、熱くなる本体とバッテリー消費だ。流行の「遮光100%のビジネス日傘」で日射を防げば改善できるのかを検証する

 特に2024年は熱中症対策もあり、通勤時や屋外レジャー、イベントの行列など男性の日傘利用が一般的になりつつある。筆者も2023年から使用しているのだが、夏の日傘+スマホ利用が非常に快適になるにもかかわらず、触れられることが少ない。そこでこの記事では、実験を通じて、この遮光100%日傘とスマホの相性のよさについて深く紹介していこう。

遮光100%のビジネス日傘 最近はビジネス雑貨店でも、メンズも対象にした「遮光100%のビジネス日傘」モデルが並んでいる。実際に炎天下でさすと、相対的に涼しく感じるほどの効果がある

2022年ごろ日傘市場が激変! SNSで「遮光100%日傘」が人気に

 現在、街中で見る日傘は裏地の黒い「遮光100%日傘」がほとんどになり、以前の薄い日焼け止め日傘は見かけなくなりつつある。この発端は、初期のコロナ禍を経て外出が増え始めた2022年に、SNSの口コミで熱中症や雨対策にも適した裏地が黒色の「遮光100%・遮熱・UVカットの晴雨兼用」がヒットしたことにある。

遮光100%のビジネス日傘 2022年ごろからSNSの口コミで、左のような裏地の黒い「遮光100%・遮熱・UVカットの晴雨兼用」日傘がヒット。この人気が男性にも波及し、右のようなメンズ向けやビジネス向けの遮光100%日傘も注目されるようになった

 この流れで、男性からも熱中症防止アイテムとして遮光100%の日傘が注目され始めた。結果、2023年には各社がメンズ向け、ビジネス向けデザインの「遮光100%のビジネス日傘」も広く展開。ビジネスグッズや雑貨店の人気商品となったというわけだ。2023年は「日傘男子」「メンズ日傘」といった言葉も使われたが、2024年は熱中症対策のアイテムとして自然と浸透しつつある。

遮光100%のビジネス日傘 メンズ向け遮光100%の日傘市場は全体的に右肩上がりだ。ワールドパーティの「WPC. IZA」ブランドだけでも2022年に約12万本、2023年に約40万本を販売している

 スマホの利用についても、遮光100%の日傘があれば屋外の日差しを防ぐことで温度上昇の抑制や、光の映り込みによる見づらさの防止、消費電力の削減などさまざまな利点がある。

「遮光100%日傘」でスマホの本体温度を約6度ダウン

 まずは「遮光100%、遮熱、UVカット」をうたう日傘の効果を検証しよう。下の写真は、一般的な折りたたみ傘(左)と、遮光100%の日傘(右)を屋内の照明に向けて傘を広げ、光の透過を比較したものだ。遮光100%だとほぼ光を通さないことが分かる。

遮光100%のビジネス日傘 明るい照明に傘を向けた状態。一般的な折りたたみ傘(左)は光をある程度通すが、遮光100%の日傘(右)だと光を透過しない

 次に、最大気温34.2度の日の正午12時前後に、人間が屋外で5分立った状態の温度変化を計測した。結果、日傘なしだと頭頂部の髪の毛を中心に47.6度、日傘があれば頭頂部は37.0度と約10度分の遮熱を確認できた。

  • 日傘なし:47.6度
  • 日傘あり:37.0度
遮光100%のビジネス日傘 最大気温35度、昼12時台に、人間が屋外で5分立った状態の温度変化をサーモグラフィーで計測。右は遮光100%日傘を用いた状態

 正午12時前後にテストをしたので頭頂部ばかりが熱されてしまったが、最高気温35度を超える日や、朝や昼などより全身に直射日光を浴びる時間帯だとさらなる差が出るだろう。言うまでもなく、近年の夏の屋外活動で日傘や帽子といったアイテムは必携だ。

 次にスマホだ。こちらは昼14時台に、屋外の木製すのこにiPhone 15 Proを5分間載せた状態で温度変化を計測した。片方は直射日光に当たっている状態、もう片方は日傘で影を作った状態で計測した。結果、全体として約6度の変化を確認できた。

  • 日傘なし:46.0度
  • 日傘あり:38.7度
遮光100%のビジネス日傘 昼14時台に、屋外の木製すのこに5分間iPhone 15 Proを載せた結果。日傘で影を作ると、スマホも周辺も温度が約6度低下した

 日傘ありの37.8度は、普段屋内でアプリを利用していても達する温度だ。だが、日傘なしの45.0度は高負荷のアプリの利用中よりも熱く、これ以上の温度になるとiPhone自体が本体保護のために自動停止してしまう。夏の日中にスマホを利用する場合は、日傘を利用するか、建物の中や日陰に入って温度上昇を抑えるべきだろう。日差しを遮らなければ、いくら冷却アイテムを利用しても効果は薄い。

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