KDDI「povo3.0」の姿が明らかに B2B2Cモデルで他サービスと連携、“生活に溶け込む通信”へ(2/2 ページ)

» 2024年09月05日 11時22分 公開
[石井徹,ITmedia]
前のページへ 1|2       

povo3.0の将来〜APIの開放とグローバル展開

 秋山社長は、povoの将来的な展開について、さらに踏み込んだビジョンを示した。

 まず、APIの開放について言及した。「将来的には、個人がアプリを作り、povoのSDKを組み込めるような世界を目指している」と秋山社長は述べた。povoのプラットフォームがより広範な開発者コミュニティーに開かれれば、通信と連携するアプリの裾野が広がることになりそうだ。

 また、グローバル展開の可能性も示唆した。秋山社長は「日本だけでなく、例えばシンガポールで事業を広げたいという話があったとき」を想定し、海外のテレコム事業者とのパートナーシップによる展開を視野に入れていると述べた。現在はKDDIのネットワークを利用しているが、将来的には海外のMNO(移動体通信事業者)とも連携し、サービスを展開する可能性がありそうだ。

povo2.0の今後は? IDのオープン化や支払い方法の拡充が候補に

 povo3.0の将来像がシームレスに溶け込む通信サービスとして示された一方で、気になるのは現状の個人向けサービス「povo2.0」がどう変わるのかだ。今回の講演ではその具体的な方向性は示されなかった。

 ただし、秋山社長は継続的な改善の可能性について言及している。その1つは、IDのオープン化で、メールアドレス以外でのログインを可能にするものだ。また、クレジットカード以外の支払い方法も改善項目の候補として示された。

 povo 2.0がアジャイル開発手法を採用していることを考えると、今後もさまざまな新しいトッピングや機能が試験的に導入され、ユーザーの反応を見ながら迅速に改善することが予想される。

 povo3.0で示されたB2B2Cモデルの考え方を一部取り入れ、povo 2.0でもさまざまな企業とのコラボレーションが進む可能性がある。例えば、人気ゲームとタイアップした「ゲーム専用データトッピング」や、音楽ストリーミングサービスと提携した「音楽聴き放題トッピング」など、特定のサービスに特化したトッピングが登場するかもしれない。ユーザーの反応を迅速に分析し、人気の高い機能を正式サービスに組み込んでいくことで、povo 2.0は常に進化し続けるサービスとなっていくだろう。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月07日 更新
  1. KDDIのローミング縮小でも「やめる理由にはならない」 楽天モバイルユーザー4人が語る本音と“経済圏”の囲い込み (2026年10月05日)
  2. 注目点は“可変絞り”だけじゃない! 「iPhone 18 Pro」のカメラは思った以上に変わっている (2026年10月05日)
  3. KDDIのローミング終了で楽天モバイルはどう変わる? 心もとない700MHz帯、独り立ちのカギは5Gにあり (2026年10月03日)
  4. 2万mAh搭載で「世界最小」うたうモバイルバッテリー、半固体電池採用 MATECHから (2026年10月06日)
  5. ドコモがほぼ全ての料金プランを値上げ それよりも端末の値上げが気になるこの頃 (2026年10月03日)
  6. Suica、JRE POINTのキャンペーンまとめ【10月6日最新版】 モバイルSuica利用で600ポイント、交換レート35%オフも (2026年10月06日)
  7. モバイルSuicaのコード決済「teppay」10月20日開始 2万円を超えたチャージが可能に (2026年10月06日)
  8. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  9. JALモバイルはなぜIIJに加え「ahamo」を選んだのか? JALとドコモが明かす“ホワイトレーベル”の狙い (2026年10月05日)
  10. ドコモがRCSで同意未取得の不備 約1万6000件に影響、対象ユーザーは利用停止に (2026年10月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー