ソフトバンクの無人飛行機「Sunglider」が成層圏飛行に成功 HAPSの商用化に向けて大きな一歩

» 2024年10月02日 11時00分 公開
[井上翔ITmedia]

 ソフトバンクは10月2日、HAPS(成層圏プラットフォーム)向けに米AeroVironmentと共同開発を進めている無人飛行機「Sunglider(サングライダー)」の最新機体が成層圏飛行に成功したことを発表した。へき地や被災地における通信を確保する手段としてのHAPSの商用化に向けた、大きな一歩となる。

HAPS ソフトバンクとAeroVironmentが開発を進めている無人飛行機「Sunglider」の最新機体

 Sungliderは78mの翼幅を備え、HAPS用無人飛行機としては大型だ。その大きな翼を生かして、最大75kgの通信機器類を搭載できるようになっている。

 今回の実証実験に使われた最新機体は、構造面や機能面におけるさまざまな性能を向上し、米国防総省における実証実験の要件を満たすスペックを具備した。これを受けてAeroVironmentと米国防総省が8月上旬(米国山地夏時間)に米ニューメキシコ州で実証実験を行ったところ、成層圏を飛行できたという。

 実験の結果を受けて、ソフトバンクはSungliderのさらなる改良を進め、HAPSの商用化につなげたい考えだ。

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