シャオミは2024年10月10日に新製品発表会(2024年下期)を開催。「Xiaomi 14Tシリーズ」の国内投入を発表した。ちなみにXiaomi 14T Proはソフトバンクとオープンマーケット、Xiaomi 14Tはau、UQモバイルでの取り扱いが明らかになった。
この記事は、毎週土曜日に配信されているメールマガジン「石川温のスマホ業界新聞」から、一部を転載したものです。今回の記事は2024年10月12日に配信されたものです。メールマガジン購読(税込み月額550円)の申し込みはこちらから。
発表会では、シャオミはアップル、グーグルに次ぐ、国内3位の販売シェアであることがアピールされた。大沼彰社長によれば、2つのキャリアに扱われて以降、ショップでの販売数を大きく伸ばすことができ、シェア拡大につながったということだ。特にRedmiシリーズが「コストパフォーマンスのいいスマホ」として、ショップ店員が売りやすいという状況があるようだ。
今回のXiaomi 14Tシリーズはなんと言っても「ライカ」のロゴが付いたのが大きい。昨年のモデルは、グローバル版はライカであっても、なぜか国内盤はライカのロゴが消えていた。
今年春に発売となった「Xiaomi 14 Ultra」を契機に、シャオミは日本でもライカブランドをアピールできるようになったようだ。
ただ、ここで気になるのが、シャープとの関係性だ。最新モデル「AQUOS R9」のカメラはライカ監修のHEKTORレンズが搭載されている。特にソフトバンクにおいては、ラインナップのなかに「LEITZ PHONE3」が売られている。LEITZ PHONEはソフトバンクとシャープ、ライカとの共同開発だ。
ソフトバンクのラインナップにはシャープとシャオミという2つのメーカーがライカと一緒に作ったスマートフォンが並ぶことになる。
3年ぐらい、日本国内においてはシャープとソフトバンクが独占的にライカブランドを扱えるようになっていて、それが解消されたのかはかなり謎であり、関係者にその辺りを突っ込んでもモゴモゴされるだけに終わっている。
ソフトバンクのラインナップにおいて、シャープとシャオミ、2つのメーカーの「ライカスマホ」を選べる状況を見ると、どんだけソフトバンクはライカが好きなのかと首をかしげたくなる。
ただ、一方のライカとしては、世界において、特に日本、ドイツ、アメリカあたりの人気が高く、また最近では中東の金持ちがこぞってライカを購入していると言われている。
ライカとして生き残りを賭けていくのは、単に高級なライカカメラを売っているだけでは先細りするだけに、組んでくれるスマホメーカーと節操なくタッグを組むというのは自然な流れだろう。
シャープもシャオミに日本市場に攻め入られているのだから、逆にもっと海外市場に「ライカスマホ」をアピールしても良さそうだ。すでに台湾などでAQUOS R9を売っているのだから、せっかくYouTubeを通じて海外からも注目されている「LEITZ PHONE3」も、積極的に海外展開していけば、面白いことになるような気がするのだが。
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