Xiaomi Japanは10月10日にスマートフォン「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」を発表した。Tシリーズとしては初めてライカ監修のカメラを搭載した他、Google GeminiでのAI機能も売りにする。グローバル向けには発表済みだが、国内ではKDDIがauとUQ mobileでXiaomi 14Tを12月中旬以降、ソフトバンクがXiaomi 14 Proを11月下旬以降に発売する予定だ。
Xiaomi 14T Proのオープンマーケット向けモデルの価格(税込み)は、12GB+256GBが10万9800円、12GB+512GBが11万9800円(いずれもメモリ+ストレージの構成)。
アウトカメラはXiaomi 14Tがソニー製IMX906イメージセンサー(1/1.56型)で約5000万画素のメインカメラ、光学2倍ズーム対応の望遠カメラ、約1200万画素の超広角カメラで構成され、Xiaomi 14T ProがLight Fusion 900イメージセンサー(1/1.31型)で約5000万画素のメインカメラ、光学2.6倍ズーム対応の望遠カメラ、約1200万画素の超広角カメラで構成される。インカメラはどちらも約3200万画素で、顔認証にも対応している。
Leicaポートレートでは焦点を被写体に合わせ、約100年の歴史にわたって蓄積された光学の知識により、陰影と色味を自然にチューニングできる。マスターポートレートモードでは23〜75mmの焦点領域でのポートレートスタイルが可能で、被写界深度とディテールが強化され、被写体がより際立つボケ効果のポートレート写真を撮影できるという。
映画モードではデフォルトで2.39:1のアスペクト比となり、焦点の切り替えができる他、映画のように背景をぼかせる。ワンタップでMaster Cinemaモードに切り替えると、Rec.2020 でダイナミックな10ビットの動画を撮影できる。
ディスプレイはどちらも約6.7型で解像度が1220×2712ピクセルの有機ELを搭載。リフレッシュレートは最大144Hz。新たにカスタム発光素材を採用したことで、より鮮やかに画像や動画を表示できる。色温度と輝度の調整も可能で、ブルーライトを低減して目への負担を抑制する。ディスプレイ内のセンサーにより指紋認証も行える。
プロセッサはXiaomi 14TがMediaTek Dimensity 8300-Ultra、Xiaomi 14T ProがMediaTek Dimensity D9300+を採用。Google Geminiとの組み合わせにより、画面をなぞるだけで検索ができる「かこって検索」の他、文字起こしや字幕の生成、翻訳などを行うAI言語機能、写真の背景に合わせて周辺の様子を生成して背景を拡大する「AI 拡大」機能などを利用できる。
OSはAndroid 14ベースのXiaomi HyperOSをプリインストール。メモリはどちらも12GBだが、ストレージはXiaomi 14Tが256GBのみ、Xiaomi 14T Proが256GBと512GBから選べる。SIMはnanoSIMとeSIMに対応。IP68等級の防塵(じん)・防水、NFC、モバイルFeliCa(おサイフケータイ)もサポートしている。
バッテリーの容量はどちらも5000mAh。Xiaomi 14Tは「Xiaomi 67W タ ーボチャージ対応急速充電器」を使うと50分でフル充電でき、Xiaomi 14T Proは「120W Xiaomi ハイパーチャージ/ワイヤレス充電」が可能で、19分でフル充電できる。Qi規格の充電器(最大10W)との互換性がある。
【更新:10月11日16時20分】広報資料が差し替えられたことを受け、記事内の表も差し替えました。具体的には「Xiaomi 14T」のスペック表(右列)のうち、急速充電項目に誤りがあったため、ワイヤレス充電対応と記載された表からワイヤレス充電が削除された表に変更しました
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