Amazonのスマートホームセキュリティ「Ring」の有料プランが11月5日に一新! その機能と狙いは?(3/3 ページ)

» 2024年10月23日 20時30分 公開
[渡辺まりかITmedia]
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「何が起きるか分からない」からこそ、常に見守れる環境を構築したい

 今回の説明会に合わせて来日したRingのワード氏は、「10年以上前に米サンタモニカでRingを立ち上げてデバイスを開発したのは、自分たち家族と近隣住民の安全を守るためだった」と開発経緯を説明した。起業当初の根幹は、今も変わっていないという。

Ringインターナショナル マネージング・ディレクター デイブ ワード氏 Ringインターナショナル マネージング・ディレクター デイブ ワード氏
Ringの歴史 Ringの歴史。現在30カ国以上で6カテゴリー50種類のデバイスを展開している

 Ringは現在、米Amazon.comの傘下にある。ドアベルに始まり、インドアカメラ、屋外カメラ、照明付きカメラなど、現在では約50種類のデバイスを約30カ国で展開している。セキュリティだけでなく、ユーザーそれぞれが自分たちなりの使い方を発見し、再定義しているという。

 例えば、ユーザーがさまざまな使い方をする中で、「自分たちの近況や日常のハプニングなどの瞬間を、映像として親しい友人や離れた場所に住む家族とシェアすることで“思い出”として残すことがトレンドになっている」とワード氏は語る。

 「ユーザーが発見した使い方に寄り添いたい。そんなニーズをさらに満たせるものを提供したい」という考えをより具体的に表現しているのが、「Keeping people close to what's important(『今』を想う。Ringでつながる)」という新しいミッションだ。

 新しいRing Homeに実装された24時間連続録画や連続視聴ライブ映像といった機能は、このミッションを“体現”すべく生まれたのだという。

新しいプランのミッション Ringの新しいミッションは、「家族や近隣住民の安心/安全を守る」という当初の目的だけでなく、「今という瞬間を分かち合いたい」というユーザーニーズに寄り添うものだ

 クラウド保存するという特性上、ユーザーが気にするプライバシーについては「十分に配慮したソフトウェア開発をしている」という。アプリ内で録画をしない時間やエリアなどを設定できるようにしているのは、その一環だ。

Ringデバイスとプライバシー Ringデバイスにはプライバシー保護を重視するデザインが施されている。カメラに物理カバー(プライバシーカバー)を搭載しているのも、その現れだ

 日本におけるRingデバイスの販売は2022年に始まった。その翌年(2023年)には、売り上げが前年比で70%伸びたという。

 ワード氏は米国内でユーザーから提供された「Ringのドアベルのおかげで強盗を撃退できた」というビデオを流しつつ、「悲しいことに、日本でも郊外において強盗事件が増えつつある。近隣の安全を守りたいという思いから始まったRingデバイスを、今こそ役立ててもらいたい」と訴える。

Ringドアベルが捉えた強盗の映像 顧客から寄せられた「実際の犯罪現場」。Ringドアベルが動きを検知し、ユーザーは安全な室内から「出ていけ!」とドアベルのスピーカーへ音声を流すことにより、強盗たちを撃退することができたそうだ
日本でのRingデバイスの躍進 国内上陸後、Ringデバイスの販売台数が伸びている

 Ringのデバイスやサービスでは、AI(人工知能)も活用されている。今後も「AIは2016年から使っているが、まだまだ伸びしろのある分野なので、これからも積極的に取り組んでいきたい」という。

 最後に、ワード氏は次のように抱負を語った。

 「これまでの10年では、Ringとしての象徴的なハードウェア構築に力を入れてきた。これからの10年はあなたの大切なもの――家族、ペット、車などとつながれるような開発をしていきたい。Ringを通じた比類のないビデオ体験により、それを可能にしていきたいのです」

Ringデバイスとワード氏 これからの10年について抱負を語ったワード氏とRingデバイス群
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