最近、いわゆる「100円ショップ」でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?
今回はダイソーにおいて110円で販売されている「片耳ステレオイヤホン」を試す。「片耳」なのに「ステレオ」とは、どういうことなのだろうか……?
本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。
本製品は、3.5mm4極ステレオミニプラグとリモコンスイッチ、片耳分のイヤフォンからなる簡素な作りだ。リモコンスイッチでは、スマートフォンの着信操作を行える(機種によっては使えなかったり、挙動が異なったりすることがある)。
ステレオというのは左右で違う音が出る(2チャンネル出力)のことを指すが、“片耳”という製品名からも分かる通り、この製品は片耳分のイヤフォンしか備えていない。つまりイヤフォンとしては「モノラル(1チャンネル出力)」なのだ。
どういうことなのかというと、ステレオ音声をまとめてモノラル音声として出力してくれるので、このような製品名になっている。この手の片耳イヤフォンの場合、音声入力は片方だけ(ステレオ出力時における「左」チャンネルだけ)ということも珍しくなく、ステレオ出力対応のデバイスで使うと右チャンネルの音声が欠損する場合がある。このイヤフォンなら、右チャンネルの音声も欠けることなく聞ける。
左右のステレオ音声をミックスしてモノラル音声として出力してくれるこのイヤフォンだが、実際の音質は価格相応といった印象だ。110円で買えるものなので「まあ、こんなもんだろう」という感じもする。
ただ、使いでがないかというとそうでもない。「外出先でBGMを流しながら環境音も気にする」といった状況で便利だった。先述の通り、片耳イヤフォンは右チャンネルの音声が欠けてしまうこともあるのだが、本製品ではそんなこともないのはありがたい。
外出先などで外音を聞く必要はもちろんだが、片耳の聞こえに不安がある場合もうれしいはずだ。マイクを別に用意すれば、オンライン会議などにも使える。
「これは自転車やバイクの運転中に使えるのでは?」と思った人もいるかもしれないが、運転中に片耳イヤフォンを使ってよいかどうかは、都道府県によってルールが異なる。本製品を運転中に使いたい場合は、都道府県警察に可否を確認してほしい。
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