「Xperia 1 VII」発表 目玉は被写体を逃さない動画撮影機能、ウォークマンのDNAで高音質化 Geminiや編集マジックにも対応

» 2025年05月13日 11時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 ソニーは5月13日、スマートフォンXperiaのハイエンドモデル「Xperia 1 VII(マーク7)」を発表した。発売時期はキャリアモデルとソニー直販モデルともに6月上旬以降を予定する。SIMロックフリーモデルの型番は「XQ-FS44」で、市場想定価格(全て税込み)は以下の通り。

  • メモリ12GB/ストレージ256GB:20万5000円前後
  • メモリ12GB/ストレージ512GB:21万9000円前後
  • メモリ16GB/ストレージ512GB:23万5000円前後
  • Style Cover with Stand for Xperia 1 VII:5000円前後
ソニー Xperia1VII ソニーが発表したばかりのハイエンドモデル「Xperia 1 VII」
ソニー Xperia1VII 2022年発売の「Xperia 1 IV」以来、約3年ぶりにパープルを用意した。画像は実機の背面

 本製品のターゲットは、先代「Xperia 1 VI」と変わらず、高いクリエイティビティを求めるユーザーや、映像・音響のクオリティーにこだわるユーザーとなる。

 Xperia 1 VIIの目玉は、動画撮影の強化だ。新機能は2つある。1つは、AIカメラワークという機能。被写体を常にセンターで捉え続け、フレームの端へ寄ってしまったり、フレームから外れてしまったりせずに動画を撮影できる。

ソニー Xperia1VII AIカメラワークをオンにしておくと、被写体が常に中央に位置する。歩行者を撮影すると……
ソニー Xperia1VII 撮影者から向かって左から右へ歩行者が移動しても、フレームから歩行者が外れてしまうこともなかった

 もう1つはオートフレーミングという機能で、カメラを構えておくだけで、広い画角となる「引きの画」と被写体にクローズアップする「寄りの画」を同時に記録できる。ソニーは「状況に合わせて、目の前の光景を楽しみながら、撮影を簡単にする」というコンセプトを具現化したとしている。

ソニー Xperia1VII 静止画では少し伝わりづらいが、カメラを構えておくだけで、引きの画と寄りの画の両方を撮影できる

 どちらの機能も、デジタル一眼カメラαシリーズで培ったAIを活用した姿勢推定技術を活用。ソニーは、プロクリエイティブクリエイターによるシネマティック撮影に役立ててほしい他、一般の人にも広く使ってほしいとしている。

 アウトカメラは超広角(16mm/4800万画素/F2.0)、広角(24mm/4800万画素/F1.9)、光学ズーム対応の望遠(85-170mm/1200万画素/F2.3-3.5)の3眼構成。超広角カメラのセンサーは、Xperia 1 VIから2.1倍の大型化した1/1.56型のサイズとなり、フルサイズセンサーを搭載するカメラ並みの描写性能を実現したそうだ。

ソニー Xperia1VII Xperia 1 VIIのアウトカメラのイメージ。超広角(16mm/4800万画素/F2.0)、広角(24mm/4800万画素/F1.9)、光学ズーム対応の望遠(85-170mm/1200万画素/F2.3-3.5)の3眼構成となっている
ソニー Xperia1VII 先代Xperia 1 VIから2.1倍大型化したXperia 1 VIIの超広角カメラのセンサー

 望遠カメラでは光学7倍での撮影が可能で、遠くの被写体を鮮明に撮影できる。被写体に寄らずにマクロ撮影が可能な「テレマクロ」の機能は引き続き搭載し、新たに超広角カメラでもマクロ撮影が可能になった。被写体に5cmまで近づて接写撮影できる。

 ディスプレイは、6.5型の有機ELを搭載。アスペクト比は19.5:9で、リフレッシュレートは最大120Hzの可変式、解像度がフルHD+となっている。テレビ「BRAVIA」譲りの色彩・質感・コントラストを表現できるという。背面にも新搭載した両面照度センサーで正確な環境照度を認識し、環境に合わせて明るさと色を自動調整する。

ソニー Xperia1VII Xperia 1 VIIのディスプレイ。6.5型の有機ELとなっている
ソニー Xperia1VII 画質設定も先代から継承している。デフォルトではおすすめの設定になっており、コンテンツに適した画質になる
ソニー Xperia1VII カスタムの設定にすると、色鮮やかなスタンダードモード、クリエイターの意図した画質のクリエイターモードを選択できる

 ウォークマンのDNAをXperiaに取り入れたのもポイントで、オーディオジャック部全体に金を追加した他、はんだを使用することで伝送ロスを最小限に抑えた。ディスプレイの左右にあるフルステージステレオスピーカーは、ソニー・ミュージックとの協業による音作りで、音質が低音域から中音域にかけて最大10%向上している。ハイレゾ音源や高音質コーデックのLDAC、圧縮音源をハイレゾ相当の音質に変換するDSEE Ultimateという技術を引き続きサポートしている。

ソニー Xperia1VII LDACというコーデックに対応し、ワイヤレスイヤフォンでも高音質なサウンドを楽しめる

 なお、Xperiaの音楽視聴アプリは、ウォークマンという名称ではなく、これまでの1シリーズと同様にミュージックアプリとなる。Xperiaのミュージックアプリとウォークマンアプリは、UIやUX、機能に細かい違いがあり、仮に統一すると誤解が生じるため、Xperia 1 VIIではウォークマンアプリにはならなかった。

 開発に際しては、ウォークマンの設計チームとXperiaの設計チームが一緒に話し合いながら、Xperiaの設計チームがウォークマンの設計チームからアドバイスをもらうなど、音質強化に向けて協力したという。

 バッテリーの容量は5000mAhとなっており、30分で50%まで充電できる。電子機器向け放熱部品「ベイパーチャンバー」を引き続き採用し、ゲームや撮影を行う際に安定したパフォーマンスを発揮しそうだ。プロセッサはQualcommの「Snapdragon 8 Elite」を採用。外部ストレージは最大2TBのmicroSDXCを搭載できる。

 ボディーサイズは約74(幅)×162(高さ)×8.2(奥行き)mmで、重量は197gだ。カラーはスレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色。

ソニー Xperia1VII Xperia 1 VIIのカラーはスレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色
ソニー Xperia1VII Style Cover with Stand for Xperia 1 VII

 このように、「撮る・見る・聴く」という3つの体験に重視している点は、過去の1シリーズと変わらないが、Xperia 1 VIIでは専用機で培ったAI技術をスマートフォンに最適化し、「Xperia Intelligence」という新たな総称で、ユーザーに新しい体験を訴求していく。

 ただし、Xperia IntelligenceはWebサイトやカタログでの表現であり、ソニーが主にマーケティング上のコミュニケーションで伝えていく用語で、Xperia本体のアプリ一覧や設定画面などで機能として見える形にはなっていない。

 この他、Xperia 1 VIIはGoogleのパーソナルAIアシスタント「Google Gemini」、画面内の気になる部分を指で囲うだけで検索できる「かこって検索」、写真の一部を移動、構図調整、消去できるなど「Googleフォト」アプリで利用可能な「編集マジック」をサポートする。

ソニー Xperia1VII Xperia 1 VIIでは、GoogleのパーソナルAIアシスタント「Google Gemini」を利用できる。実機はインターネットに接続できる環境にないため、利用時の画面とは異なる

Xperia 1 VIIの体験会をソニーストアにて開催

 Xperia 1 VIIの体験会をソニーストアにて、5月20日〜6月8日に開催する。場所はソニーストア直営の5店舗(札幌・銀座・名古屋・大阪・福岡天神)で、来場者はディスプレイ、カメラ(AIカメラワーク/オートフレーミング、暗所撮影、テレマクロ)、スピーカーを体験できる。

 ソニーストアでは、端末本体、端末内部の構造(分解モックアップ)、純正カバーを展示する他、開発者によるトークショーも開催する。銀座会場では5月24日に実施予定で、大阪会場では5月31日(土)に実施予定。どちらも定員20人の事前予約制とする。クイズラリーへの参加者に対しては、景品として「Xperiaオリジナルのアクリルキーホルダー」を進呈する。

最大3万円相当を進呈するXperia 1 VII発売記念キャンペーンを実施

 ソニーは、「Xperia 1 VII発売記念キャンペーン」を実施する。本キャンペーンでは、5月13日〜9月1日23時59分の期間中にロトに挑戦し、Xperia 1 VIIを発売日〜9月1日23時59分に購入の上、発売日〜9月8日10時の応募期間中に応募すると、最大3万円相当の特典を進呈。Xperia 1 VIIの予約期間中は、1等および2等の当選確率が5倍となる。

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