iPhone 13のような4年落ちとなるスマホで気になるのは、内蔵バッテリーの劣化具合だ。実際、今回使用した端末のバッテリー最大容量は75%まで劣化していた。ちなみに、中古iPhone 13を購入した際のバッテリー容量は76%で、そこから1%減った形だ。これは3年半以上使ったスマートフォンのバッテリー容量としては、やや劣化しているものの、使用年数を考えれば特別珍しいものではない。
ただしAppleの「バッテリー劣化の目安」である80%を下回っており、電池持ちは新品から明確に悪化している。一般にはバッテリーの交換に加え、年数の経過からスマートフォン本体の買い替えを検討すべき数値だ。
実際に1日使ったところ、朝100%で使い始めても外出時にSNS、音楽再生に加え、カメラを多用すると15時ごろには20%以下に。モバイルバッテリーがないと心もとない印象だ。
ここに動画撮影やGPSを用いたナビ、高負荷なゲームなどの負荷が高い用途を組み合わせると、バッテリーは半日持たないこともあった。やはりバッテリーの劣化が使用感に影響を及ぼす要素は大きい。
また、Appleはピークパフォーマンス制御というものを行っている。これはバッテリーが劣化した端末では、一部性能を制限するとしている。ピークパフォーマンス制限がかかると、電池持ちだけでなく、使用感に直結する部分があるため、バッテリーの劣化が進んでいれば交換を推奨したい。
Apple正規のバッテリー交換は1万4500円〜と安くはないものの、交換を行えば体感が大きく変わるのも事実。今後もiPhone 13を継続して使用する場合は、「バッテリー交換をするか否か」が実用性を左右する分岐点となるだろう。
長く使う上ではソフトウェアアップデートも気になるところ。iPhone 13は2025年秋に配信予定のiOS 26にも対応しており、過去の推移を見ても、あと3年は最新の環境で利用できると考える。このあたりりはApple製品の長寿命設計を実感できるポイントだ。
あと3年、現役として使い続けるためには、バッテリー交換込みでの延命、またはバッテリー状態が良好な中古個体を選ぶことが大切だ。
中古販売大手のGEOやイオシス、じゃんぱらではバッテリーの最大容量を公開している。利用者もバッテリー状態が良好な個体を見つけやすく、安心して選べる。オンラインストアでもバッテリーの情報を確認できる。
フリマアプリの場合、バッテリーの情報を開示している出品者を選ぶと安心だ。バッテリーの情報がない場合は、出品者に問い合わせて確認してから購入する方がより安心して購入できる。
Appleが2024年に発表した新機能「Apple Intelligence(AI)」は、生成AIを活用した文書生成やプッシュ通知の要約、画像生成などに対応する。iPhone 16シリーズが登場した際に大きくアピールされ、これから登場する新型iPhoneには欠かせない要素となる。
しかしApple IntelligenceはiPhone 15 Pro以降の機種が対応しているため、iPhone 13では利用できない。アップデートによる機能追加が多いiOSとはいえ、これはプロセッサによる物理的な制約によるものだ。
それでは、iPhone 13ユーザーはAI体験ができないのだろうか。その答えは否だ。AI機能自体はChatGPTやGoogle Gemini、XのGrokなどのアプリを入れることで利用できる。Claude、PerplexityなどのAIサービスもiPhone 13のスペックなら不満も少なく使える。
OSに組み込まれたApple Intelligenceには使い勝手や連携性、アプリ内参照といった要素で劣るものの、アプリの組み合わせやショートカットの使い方次第では同等の体験を再現することもできる。むしろ、一部機能ではChatGPTなどの方が先行している部分もある。
つまり、AI機能という側面で見ても、「Apple Intelligence非対応=時代遅れ」とは限らないのだ。
iPhone 13でもロック画面にアイコンを配置したり、ショートカットに設定したりすればApple Intelligenceのように使うことはできる。少々手間はかかるが、AI機能は一般的な使い方なら問題なく網羅できると実感した。
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