性能面やバッテリー以外に、iPhone 13で“時代遅れ”を感じさせる最大のポイントが、充電端子がLightning端子であることだ。今まで使ってきた人にとってはあまり大きな問題ではないが、これから中古で選ぶときは頭に入れて欲しいポイントだ。
2023年以降、AppleはEUの規制方針に伴い、iPhone 15シリーズ以降の機種はUSB Type-C端子に変更した。2025年2月のiPhone 16eをもって現行ラインアップからLightning端子のiPhoneは姿を消した。
この流れを受けて、少しずつ影響が出始めている。例えばiPhone向けもUSB Type-C対応アクセサリー(イヤフォン、カードリーダー、外部ストレージなど)が主流になったことで、Lightning対応アクセサリーは徐々にラインアップが減っている。サードパーティー製品でもUSB Type-C専用アクセサリーが増加しつつある、
また、2025年現在はLightning端子のアクセサリーもまだ市場に存在しているものの、iPhoneもUSB Type-C端子に置き換わり切った今、あと1〜2年で入手性は大きく低下する可能性が高い。
ただし、ケース・保護フィルムといった消耗品は依然として多くのメーカーが取り扱っており、日常的な維持には支障がないのも事実だ。ブランドものやキャラクターコラボ製品は少なくなっているので、好きなデザインのケースやニッチなアクセサリーは予備を含めて早めに確保した方がよさそうだ。
Lightning端子での運用が嫌なら、MagSafe対応のアクセサリーやモバイルバッテリーを組み合わせるのもアリだ。一般的なワイヤレス充電にも対応しているので、Lightningケーブルなしでの運用もできないことはない。
まとめになるが、iPhone 13は2025年現在でも性能面に大きな不満がなく、日常用途での快適性は十分に保たれていると感じた。最新のApple Intelligenceには非対応だが、Geminiをはじめとした外部のAIサービスで現状の機能的には代替できた。
OSアップデートも例年通りならあと3回は行われる。仮に今から利用を始めても、最新OSをあと3年間維持できると考えれば、安心して利用できる。これは同世代のAndroidスマートフォンにはできないiPhoneの利点だ。
アクセサリー事情は年数の経過から徐々に厳しくなるが、現時点ではケースや保護フィルムもダイソーなどで安価に購入できる。Lightning端子の端末は販売終了したものの、ケーブル自体はまだ公式ストアから購入できるため、まだ致命的ではない。
iPhone 13は1世代後のiPhone 14とプロセッサが同じであることから、中古で購入してもコストパフォーマンスが高い。センサーシフト式の手ブレ補正を採用する広角カメラに加え、アップデートにて衛星通信を用いた緊急SOS機能にも対応するなど、機能面でも最新モデルから大きく見劣りしない。
キャリアで多く売れたこともあり、流通量が多いこともあって中古市場で存在感を示すiPhone 13。バッテリーさえ適切であれば、性能面やサポート面でもまだまだ戦えるスマホであると確認できた。iPhone 13はいまから選んでも、これから使い続けるのも“アリ”な選択肢と考える。
佐藤颯
生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。
スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。
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