「iPhone 17 Pro/Pro Max」発表 アルミユニボディーで放熱効率20倍、カメラは望遠8倍ズーム対応

» 2025年09月10日 03時22分 公開
[石井徹ITmedia]

 Appleは9月10日(日本時間)、「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」を発表した。航空グレードアルミニウムによるユニボディー構造と、iPhoneで初めてベイパーチャンバーを搭載。新しい放熱設計により、ゲームや動画編集などの高負荷作業でも、前世代比で40%長く高性能を維持できる。

 価格は256GBモデルでiPhone 17 Proが17万9800円、Pro Maxが19万4800円(価格は全て税込み)。予約開始は9月12日で、9月19日に発売する。

iPhone 17 Pro iPhone 17 Pro
iPhone 17 Pro

アルミユニボディーで放熱効率20倍に

 iPhone 17 Proシリーズは本体設計を全面的に見直した。従来のチタニウムから航空グレード7000シリーズアルミニウム合金のユニボディー構造に変更し、熱伝導率をチタンの20倍に高めた。カラーはシルバー、ディープブルー、コズミックオレンジの3色を用意する。

 新設計の目玉は、Appleが独自開発したベイパーチャンバーだ。内部に脱イオン水を封入し、レーザー溶接でアルミシャシと一体化させた。プロセッサから発生する熱を素早く拡散させる仕組みで、本体上部の「フォージドプラトー」と呼ばれる鍛造部分が放熱面積を広げつつ、大容量バッテリーを収めるスペースも生み出している。

iPhone 17 Pro ベイパーチャンバーをiPhoneとして初めて搭載する

 この新しい熱管理システムにより、「アークナイツ:エンドフィールド」のような負荷の高いゲームでも、レイトレーシングを有効にしたまま高フレームレートを長時間維持できる。

A19 ProでAI処理性能が3倍に

 プロセッサには「A19 Pro」を搭載した。6コアCPUと6コアGPUを備え、各GPUコアにニューラルアクセラレータを内蔵している。GPU上でのAI処理性能はA18 Pro比で3倍に向上し、端末上で動作する大規模言語モデルの処理速度が大幅に速くなった。

 Appleは「MacBook Proレベルのコンピューティング性能をiPhoneで実現した」と説明する。メモリとキャッシュも前世代から増量し、Apple Intelligenceの各機能がより高速に動作する。

iPhone 17 Pro Proチップは通常版よりGPUコア数が1つ多い

背面3カメラ全て4800万画素に、望遠は8倍ズーム対応

 カメラシステムは、背面の広角・超広角・望遠の3カメラ全てが4800万画素になった。各カメラが「フュージョンカメラ」として機能する。これは4800万画素センサーの中央部分を切り出すことで、1つのカメラで複数の焦点距離を実現するApple独自の技術だ。

iPhone 17 Pro 3カメラとも切り出しズームが可能なフュージョンカメラだ

 望遠カメラは4倍(100mm相当)と8倍(200mm相当)の光学品質ズームに対応する。8倍はiPhone史上最長で、センサーサイズも前世代比56%拡大した。次世代テトラプリズムと3Dセンサーシフト手ブレ補正により、遠くの被写体も鮮明に撮影できる。デジタルズームは最大40倍まで利用可能だ。

 フロントカメラは1800万画素のセンターステージカメラを搭載し、視野角を拡大。配信やビデオ通話での使い勝手が向上している。

ProRes RAW撮影に対応、プロ向け動画機能を強化

 動画撮影では、業界標準のProRes RAW形式に新たに対応した。センサーが捉えた情報を全て記録し、編集時の自由度が大幅に向上する。Final Cut CameraとBlackmagic Cameraがサポートする。

 複数カメラの精密同期を実現するGenLockにも対応し、Blackmagic Camera Pro Dock経由で利用できる。タイムスプライシングやバレットタイムといった高度な撮影技法が手軽に使えるようになった。

 さらに新たに「Apple Log 2」形式での撮影にも対応し、より高度な色調整が可能になった。

iPhone 17 Pro プロ向けの映像規格に対応する

Pro Maxは39時間の動画再生、2TBモデルも用意

 ディスプレイを保護する前面ガラスには「Ceramic Shield 2」を採用し、ひっかき耐性を3倍に向上させた。7層のアンチリフレクティブコーティングで反射も抑える。背面は初めてCeramic Shieldを採用し、ガラス比でクラック耐性を4倍に高めた。

 バッテリー駆動時間は、iPhone 17 Pro Maxで動画再生39時間を達成し、iPhone史上最長を記録。eSIMオンリーモデルでは物理SIMスロット分のスペースをバッテリーに充て、さらに2時間延長される。

iPhone 17 Pro バッテリー容量はiPhone史上最大となった

物理SIM廃止でeSIMのみに移行

 iPhone 17 ProとPro Maxは、デュアルeSIMに対応し、2つのeSIMを同時に利用できる。8つ以上のeSIMを端末に保存可能で、物理SIMカードには対応しない。

 eSIMは世界500以上のキャリアでサポートされており、日本ではNTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルが対応する。海外旅行時も現地のeSIMをオンラインで契約でき、物理SIMカードの入れ替えが不要だ。紛失・盗難時に物理的に取り出せないため、セキュリティ面でも優れている。

 eSIMオンリーモデルは日本、米国、カナダなど12の国と地域で展開される。物理SIMスロットのスペースをバッテリーに充てることで、動画再生時間をさらに2時間延長している。

 アクセサリーでは、複数色の糸を織り込んだ新素材「TechWoven」ケースを用意した。クリアケースやシリコンケースも展開する。

iPhone 17 Pro 「TechWoven」ケース

価格とストレージ構成

 Apple Storeでの直販価格は、iPhone 17 Proが256GBで17万9800円、512GBが21万4800円、1TBが24万9800円。

 iPhone 17 Pro Maxは256GBが19万4800円、512GBが22万9800円、1TBが26万4800円、2TBが32万9800円となる。

主な仕様

 ディスプレイはProが6.3インチ(2622×1206ピクセル、460ppi)、Pro Maxが6.9インチ(2868×1320ピクセル、460ppi)で、両モデルともProMotion技術により最大120Hzのリフレッシュレートに対応する。コントラスト比は200万対1で、屋外での最大輝度は3000ニト、HDR時は1600ニト、通常時は1000ニトとなる。

 本体サイズはiPhone 17 Proが高さ150.0mm、幅71.9mm、厚さ8.75mm、重量206g。iPhone 17 Pro Maxは高さ163.4mm、幅78.0mm、厚さ8.75mm、重量233gだ。

iPhone 17 Pro iPhone 17 Pro

 プロセッサのA19 Proは、6コアCPU(高性能コア2基、高効率コア4基)と、各コアにニューラルアクセラレータを内蔵した6コアGPU、16コアNeural Engineを搭載する。ハードウェアアクセラレーションによるレイトレーシングにも対応する。

 カメラシステムは、4800万画素フュージョンメインカメラ、4800万画素フュージョン超広角カメラ、4800万画素フュージョン望遠カメラの3眼構成だ。フュージョンカメラは、4800万画素センサーの中央部分を切り出すことで1つのカメラで複数の焦点距離を実現するApple独自の技術だ。メインカメラには第2世代センサーシフト光学式手ブレ補正、望遠カメラには新開発の3Dセンサーシフト光学式手ブレ補正を搭載する。光学ズームは0.5倍、1倍、2倍、4倍、8倍の5段階で、デジタルズームは最大40倍まで対応する。フロントカメラは1800万画素のセンターステージカメラだ。

 動画撮影では、4K Dolby Vision 120fps(メインカメラ)、ProRes RAW撮影、Apple Log 2、GenLockに対応する。スローモーション撮影は4K 120fpsと1080p 240fpsに対応する。

iPhone 17 Pro

 バッテリー駆動時間は、iPhone 17 Proが動画再生で最大33時間、Pro Maxが最大39時間。急速充電は40W以上のアダプター使用時に20分で50%充電が可能だ。MagSafe充電は30W以上のアダプターで最大25Wに対応する。

 通信機能は5G(サブ6GHzとミリ波)、Wi-Fi 7、Bluetooth 6、第2世代Ultra Wideband(UWB)チップ、Threadネットワーキングに対応する。USB-CポートはUSB 3規格で最大10Gb/sの転送速度を実現する。ProモデルにはLiDARスキャナーを搭載し、暗所でのオートフォーカスや空間認識機能を強化している。

 ストレージ容量は256GB、512GB、1TBで、Pro Maxのみ2TBモデルも選択可能だ。防水防塵(じん)性能はIP68等級(水深6メートルで最大30分間)に対応する。

iPhone 17 Pro iPhone 17 Proの主な特徴

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