Appleが9月19日に発売する「Apple Watch Series 11」「Apple Watch Ultra 3」では、光学式の心拍センサーと機械学習によってユーザーの高血圧を検知できるヘルスケア機能がアピールされていますが、これらはApple Watch Series 9以降およびApple Watch Ultra 2以降でも利用できることが明らかになりました。
これは高血圧を検知する機能がwatchOS 26自体の新機能であるためで、米Appleのプレスリリース(英語)によれば、2023年に発売したApple Watch Series 9/Ultra 2および、2024年発売のSeries 10をwatchOS 26にアップデートすることで同様に利用できるとのことです。
ただし、高血圧の通知機能は現時点で米FDA(米国食品医薬品局)の審査中で、間もなくに承認される見込みだとしています。承認された場合、9月中には米国とEUを含む150以上の国と地域で利用できるようになります。
しかし、日本のプレスリリースや製品ページには高血圧検知機能に関する記述が一切なく、すぐには利用できないようです。
残念ですが、厚生労働省の認可によって2021年1月に日本で解禁された心電図アプリと同様に、国内でも認可が必要なのかもしれません。
Apple Watchで利用できる高血圧検知は、光学式心拍センサーで得たデータから、ユーザーの血管が心臓の拍動にどう反応するかを分析するといいます。この機能の存在をユーザーに意識させることなくバックグラウンドで動作させ、30日間のデータをもとにして高血圧の兆候が継続的に見られた場合は通知する仕組みです。
高血圧を検知するアルゴリズムに関しては、10万人以上を対象とした複数の研究で得られた大量のトレーニングデータと高度な機械学習を組み合わせており、2000人以上が参加した臨床試験によって、その有効性が確認されているといいます。
Appleは、同機能があらゆる高血圧を検出できるわけではないとしながらも、機能がリリースされて最初の1年間で、まだ診断を受けていない100万人以上の高血圧患者に通知を届けられると予想しています。
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