米Appleは9月9日(現地時間)に開催した“Awe Dropping”イベントで、昨年6月にリリースした無料カメラアプリ「Final Cut Camera」の新版「Final Cut Camera 2.0」を発表した。iOS 18.6以上搭載のiPhone XS以降で利用可能だが、一部の機能は同日発表の「iPhone 17 Pro/Pro Max」(以下「17 Pro」)でのみ使える。9月中にApp Storeで公開の予定だ。既にFinal Cut Cameraを利用している場合は、アップデートとして入手できる。
Appleが開発したビデオコーデック「ProRes RAW」での撮影に対応した初のiPhoneアプリ。Appleのチップ専用のメディアエンジンを活用することで、他のRAWフォーマットよりも高速な書き出しと、より小さく柔軟なファイルを実現し、比類のないポストプロダクション体験を提供するとしている。
ビデオ同期技術「Genlock」に対応する。これにより、17 Proと他の撮影端末を同じリファレンス信号に正確に同期させることが可能になる。
また、iPhone 17シリーズで利用可能な「センターフレームフロントカメラ」機能を使えば、iPhoneを回転させずに縦横の撮影が可能だ。特に複数のカメラやオンスクリーングラフィックスを使用する際に、時間がかかるフレームごとの手動調整なしに、正確でプロ仕様のトランジションを実現できるとしている。
Appleは間もなくMac版「Final Cut Pro 11.2」とiPad版「Final Cut Pro 2.3」をリリースする予定で、Final Cut Camera 2.0はそれらのアプリのライブマルチカムとシームレスに統合する。
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