9月19日に発売される「iPhone 17」シリーズと「iPhone Air」の予約が9月12日21時に始まった。これに先立ち、11日〜12日にかけてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが新型iPhoneの価格を発表した。
Appleは9月10日にApple Storeでの価格を発表しているが、Appleとキャリアの価格はどれだけ違うのか。また、キャリアが提供している端末購入プログラムを利用すると、どれだけお得に新型iPhoneを運用できるのか。
ここでは、Appleと4キャリアが扱うiPhone 17シリーズとiPhone Airの一括価格と、4キャリアで購入プログラムや各種割引を適用して端末を返却した際の実質負担額をまとめた。
まずは一括価格から見ていこう。例年、iPhoneの一括価格はApple Storeが最安だが、2025年もその傾向は変わっていない。4キャリアの中では楽天モバイルが最安だ。
iPhone 17のApple Storeの12万9800円〜16万4800円なのに対し、4キャリアは14万6800円〜20万5200円となっている。
iPhone AirはApple Storeの15万9800円〜22万9800円なのに対し、4キャリアは18万5900円〜28万5840円となっている。
iPhone 17 ProはApple Storeの17万9800円〜24万9800円なのに対し、4キャリアは20万7900円〜30万800円となっている。
iPhone 17 Pro MaxはApple Storeの19万4800円〜32万9800円なのに対し、4キャリアは23万4800円〜38万1800円となっている。
Apple Storeで30万円を超えているのはiPhone 17 Pro Maxの2TBのみだが、4キャリアはiPhone 17 Proの1TBとiPhone 17 Pro Maxの1TBも一括30万円を超えてしまっている。
続いて、4キャリアが提供している購入プログラムを適用して端末を返却した際の実質価格を見ていこう。いずれも割引を加味した最安のケースだ。
ドコモの「いつでもカエドキプログラム」とauの「スマホトクするプログラム」では、24回払いとして23カ月目までに返却すると、端末ごとに設定された24回目の「残価」の支払いが免除される。
ドコモはiPhone 17のMNPでの割引金額が高く、256GBだと2万4574円、512GBだと2万2000円が引かれる。その他のモデルはMNPで1万1000円割引を受けられる。4機種とも機種変更では1万1000円の割引を受けられる。
ドコモでは12カ月目に本体を返却して残債免除を受けられる「早期利用特典」または「いつでもカエドキプログラム+」も提供しており、1年でお得に機種変更できる。ただし、23カ月目に返却する際と負担額は大差ないので、よほどの理由がない限りは、2年間使った方がいいだろう。
auもiPhone 17のMNPでの割引を手厚くしており、au Online Shop お得割として2万2000円が引かれる。残価の支払いも新規とMNPの方が高く、256GBモデルはMNPだと実質3万4500円まで抑えられる。au Online Shop お得割は、iPhone Air、iPhone 17 Pro/17 Pro Maxだと1万1000円割引になる。
機種変更でも1万1000円の割引を用意しているが、auを30カ月以上契約していること、「auマネ活バリューリンクプラン」または「auバリューリンクプラン」を契約していること、月額2090円の「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」に加入していることが条件になるのでハードルが高い。
ソフトバンクの「新トクするサポート+」と楽天モバイルの「買い替え超トクプログラム」では、48回払いとして所定のタイミングで返却すると、残りの支払いが免除される。
ソフトバンクの場合、早期利用料と特典利用料を支払って13カ月目に返却して残債が免除される「特典A」と、特典利用料を支払って25カ月目に返却して残債が免除される「特典B」を用意している。特典Aを使えば、1年でお得に機種変更ができる。
ソフトバンクでは、iPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Proの256GBモデルは、1〜12回まで月1円で利用できる。1年後に機種変更するなら、12円+特典利用料+早期利用料の支払いで済むので、実質4万円台になる。iPhone 17(256GB)はさらに、新規とMNPだとオンラインショップ割として9936円が引かれるので、特典Aの利用で実質1万7044円、特典Bの利用で実質2万2024円となりお得だ。
ソフトバンクのiPhone 17、iPhone 17 Pro、iPhone Airの256GBモデルは1〜12回まで月1円で使える。画像はiPhone Airの256GBで、新規またはMNPなら1年4万円台で済む楽天モバイルの場合、25カ月目に返却すると残りの支払いが免除される。ソフトバンクのように支払い月によって金額を変更しておらず一律なので、25カ月目に返却すると、実質半額となる。
MNPで楽天モバイルに乗り換えると最大2万1000ポイントの還元、新規契約すると最大1万8000ポイントの還元、製品のみ購入または機種変更だと5000ポイントの還元を受けられる。ただしいずれも対象iPhoneを下取りに出す必要がある。
iPhone 17(256GB)はソフトバンクが唯一となる2万円台に抑えることができて最安。次いでドコモとauの実質3万円台が続く。iPhone 17(512GB)はauの5万1900円が他社を2万円以上引き離している。
iPhone Airは全容量で楽天モバイルが最安だ。
iPhone 17 Proも256GBと512GBは楽天モバイルが最安で、1TBのみauが最安に。iPhone 17 Pro Maxは256GBと512GBはau、1TBと2TBは楽天モバイルが最安となった。
ドコモのiPhone 17シリーズは15.3万円〜40万円弱 iPhone Airは19.4万円〜28万円弱 MNP/機種変更/契約変更には割引あり
auの「iPhone 17」は2年3万円台半ばから、「iPhone Air」は2年8万円台前半に
ソフトバンクの「iPhone 17」は2年2万2024円から 17/Air/17 Pro(256GB)は12カ月間“月1円”運用も可能
楽天モバイルの「iPhone 17」はMNPで2年実質5万円台から 単体購入でもポイント還元あり
「iPhone 17/17 Pro」は何が進化した? 「iPhone Air」も含めてiPhone 16シリーズとスペックを比較するCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.