カード型のSuicaをモバイルSuicaに切り替えたいと思った場合、意外と手順が分からず困ることもあるかもしれません。そこでこの記事では、SuicaカードをAndroidのモバイルSuicaに移行する方法を紹介します。
まず前提として、AndroidのモバイルSuicaに移行できるSuicaカードは、「大人用のSuica定期券」のみです。定期券の付いていない通常のSuicaカードはモバイルSuicaに移行できません。
iPhoneのApple Payの場合、定期券のないSuicaカードも移行できるので、Androidでもできるはずと悩まないように注意してください。
なお、定期券付のSuicaカードであっても、Suica付ビューカードや、小児用Suicaカード、りんかいSuicaやモノレールSuicaなどは移行できません。また、移行可能なSuicaカードであっても、改札内に入場したままの状態や、有効なSuicaグリーン券情報が残っている場合には移行できないので、それぞれ改札を出てから、グリーン券を使用してから移行を行う必要があります。
定期券の付いていない一般的なSuicaカードはモバイルSuicaに移行できないので、モバイルSuicaアプリで新規にSuicaを発行します。その際、不要になったSuicaカードは、Suicaエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口でチャージ金額の払い戻しとデポジット500円の受け取りが可能です。ただし、1円単位のチャージ金額は10円単位に切り上げられ、手数料としてチャージ金額から220円引かれます。チャージ金額が220円未満の場合は、デポジットのみ受け取り可能です(関連リンク)。
この他、移行にあたっての注意点ですが、モバイルSuicaへの移行後、定期券としてはすぐに利用できますが、残高を利用した定期区間外の乗車や買いものなどは、翌朝5時以降に、モバイルSuicaのアプリから「SFの移行操作」を行うまで利用できません。また、モバイルSuicaに移行すると、Suica ID番号が変更されるので、Suica ID番号を使ったサービス(JRE POINT・えきねっとなど)を利用している場合には、新しいSuica ID番号の登録・更新が必要になります(関連リンク)。
モバイルSuicaアプリを開き、会員メニュータブから「新規Suica発行」をタップ。続いて「カードから取り込み」を選択し、「次へ」をタップ。
クレジットカードを登録するかどうか聞かれるので、必要であれば「新規クレジットカードを登録する」を選択。もしくは「後で登録」を選択し、「次へ」をタップ。Suicaカード移行に関する注意が表示されるので、内容を確認してチェックを入れたら、「次へ」をタップ。
移行するSuicaカードのSuica ID番号(カード裏面に記載されているJEから始まる番号)と、定期券の有効期限を記入し「次へ」をタップ。確認画面が表示されるので、問題がなければ「取り込む」をタップして取り込みを実施します。
モバイルSuicaに移行したSuicaカードは、すぐに利用できなくなります。Suicaカードには預り金(デポジット)が登録されているので、JR東日本のSuicaエリア内の駅(みどりの窓口)に持っていくと、デポジット500円が返金されます。
なお、Suicaの電子マネーは、モバイルSuicaへ移行した翌朝5時以降に、以下の受け取り操作を行うとモバイルSuicaに引き継がれます。逆にいうと、操作を行うまでは電子マネーでの買い物はできないので注意してください。
無効化されたSuicaカードを再度有効化することはできないので、特別な絵柄や、何かの記念に残しておきたいということでなければ、みどりの窓口でデポジットの返金を受け取った方がいいでしょう。その際、Suicaカードは回収されます(関連リンク)。
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