スマホのバッテリーが大容量化を果たした3つの理由 今後は1万mAh超えのバッテリーも現実的に?(2/3 ページ)

» 2025年10月30日 10時38分 公開
[佐藤颯ITmedia]

なぜスマホバッテリーの大容量化が求められているのか

 スマートフォンのバッテリーが大容量化する背景には、ユーザーの使用スタイルの変化と、それに対応する技術的な進化がある。

 まず大きいのは、コンテンツがリッチになったことによる消費電力の増加だ。特にSoC(プロセッサ)の高性能化は年を追って進化を続けている。

 近年はCPUコア数の増加、クロック周波数の上昇、GPU性能の大幅向上が進み、ゲームをはじめAI処理、動画編集などの高負荷タスクをスマホでこなせるようになった。プロセッサも微細化によって電力効率が向上したとはいえ、性能向上に伴いピーク時の消費電力は数年前の倍近くに達するものもある。スマートフォンの最新性能を支えるためにも大容量バッテリーは求められる。

 ハードウェアとしては、画面の大型化と高解像度化、高リフレッシュレート化も消費電力増加の理由と考える。

 5〜6年前は5型クラス、画面解像度もフルHD(1920×1080ピクセル)解像度が主流だったが、今では6.5型クラスが主流になり、ディスプレイの解像度もQHDや、フルHD解像度を上下に引き伸ばしたフルHD+が一般的になった。

 加えて、120Hzや144Hzという高いリフレッシュレートは、多くのAndroidスマートフォンでは当たり前になりつつある。スクロールの滑らかさに加え、ゲーム用途で高リフレッシュレート化が進んでいる。

 そのため、ディスプレイの消費電力やGPU負荷が上昇。特に常時高リフレッシュ設定にしている場合はバッテリー消費が顕著となる。

 実際、Galaxyのようにソフトウェアだけでなくディスプレイをはじめとしたパーツレベルでの最適化を行うことで、消費電力を抑える取り組みをしているメーカーもあるくらいだ。

ROG Phone 9 近年のスマートフォンのディスプレイは高いリフレッシュレートに対応する。画像のROG Phone 9は185Hzに対応する
Galaxy Galaxyはバッテリー容量増加の流れには加わっていないが、最適化によって年々バッテリー持ちを向上させている。画像は4400mAhのGalaxy Z Fold7

 この他に、コンテンツそのもののリッチ化も大きな要因といえる。日常的に動画を視聴する場面が増えた現代では、以前よりもスマートフォンで消費する電力は大きくなっている。

 スマホゲームも著しく進化しており、“据え置き機並み”の高負荷タイトルが次々と登場。日本でも人気の「原神」や「崩壊スターレイル」といったゲームはSoCをフル稼働させ、短時間でバッテリーを消耗する。長くゲームで遊びたいという需要にも大容量のバッテリーは応えてくれる。

 この他に、AIを用いた各種サービスの浸透がある。写真・動画の自動補正はもちろん、音声アシスタント、チャットAIなどをはじめ、端末内で推論処理を行うアプリケーションも登場している。これにより、CPUやNPUが電力を消費する場面が増加している。

 便利に利用できる意味では、地図、天気、ライフログ、フードデリバリーなどのアプリは、位置情報やモバイル通信を常時使用している。これもまた、バッテリーへの負担を増やす要因の1つだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年02月12日 更新
  1. KDDI、「副回線サービス」の一部を8月末に終了 “Starlink”や“00000JAPAN”などの代替手段があるため (2026年02月11日)
  2. 楽天モバイル+ドコモ回線がセットの格安SIM「NYCOMO(ニコモ)」 月額4928円でデータ無制限+3GB (2026年02月10日)
  3. ソフトバンク、短期解約を繰り返す「ホッピングユーザー」を抑制 その理由は? (2026年02月09日)
  4. 「東京アプリ」で1.1万円分をゲット、お得な交換先はどこ? dポイント10%増量+楽天ペイ抽選が狙い目か (2026年02月05日)
  5. Amazonで整備済み「iPad(第8世代)」128GBモデルが3万5800円 10.2型ディスプレイ搭載 (2026年02月09日)
  6. Amazonで整備済み「AQUOS sense8」が9%オフで3万円以下 6GB+128GB、5000mAhバッテリー搭載 (2026年02月11日)
  7. 2048Wh、瞬間最大出力2400Wのポータブル電源「EcoFlow DELTA 2 Max」が25万円→9.4万円に (2026年02月10日)
  8. Amazonで整備済み「Galaxy S22 Ultra」ドコモ版が6万4800円 本体にSペンを標準装備 (2026年02月10日)
  9. 財布に入る、カード型の使い切りモバイルバッテリー登場 発火リスクの低いリチウムマンガン電池を採用 (2026年02月09日)
  10. IIJmio、mineo、NUROモバイル、イオンモバイルのキャンペーンまとめ【2月10日最新版】 お得な月額割引や激安スマホも (2026年02月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年