中国メーカーが開発するスマートフォンのバッテリー大容量化が進んでいます。中国ではもはや、7000mAhクラスのバッテリーを搭載する製品も珍しくなりつつあります。vivoも2025年4月に「iQOO Z10 Turbo」「iQOO Z10 Turbo Pro」を発表、それぞれのバッテリー容量は7620mAh、7000mAhでした。
しかし、さらになる大容量バッテリー搭載モデルとして8月に出てきたのが「iQOO Z10 Turbo Pro+」です。
シリーズは3モデルとも共通部分が多く、ディスプレイサイズは6.78型で144Hz駆動、Pro+のみ最大輝度5500ニト(他2機種は4400ニト)、インカメラは約1600万画素です。vivoのiQOOシリーズもゲーミングをターゲットにした製品ですが、iQOO Zシリーズはその中でもハイエンドに属する製品です
プロセッサはMediaTekのDimensity 9400+を搭載します。なお、iQOOには「iQOO Neo」と呼ばれる別の高性能ラインもあり、そちらの最上位モデル「vivo iQOO Neo10 Pro+」は、QualcommのSnapdragon 8 Eliteを搭載しています。
カメラは約5000万画素広角と約800万画素の超広角です。最近の各社のスマートフォンを見ると、カメラを強化したモデル以外はこの組み合わせの製品が多く、一般的なユーザーにはこの性能でも十分なのでしょう。特にこのモデルはゲーミングユーザーもターゲットにしているので、無理に望遠カメラの搭載などは行わないようです。
バッテリーに関しては容量が8000mAhで、90W充電に対応しています。姉妹モデルの「Pro」はバッテリー容量が低いものの、急速充電は120Wに対応。バッテリーサイズを大きくしたことから、逆に充電速度を抑えることでバッテリーの劣化を防いでいると思われます。
今回はvivoの店舗で試用したので30分くらいしか時間が無く、本来ならまる1日使ってどれくらいバッテリーが減るかを試してみたいところですが、できませんでした。
実際にこのモデルをすぐに買って使っているという店舗のスタッフに話を聞いたところ、5000mAhのモデルに比べて確実に長く使えているとのこと。以前なら夕方あたりにバッテリー残量が10%程度になっていたものが、今では帰宅までに充電することが無くなり、バッテリー切れの心配から解放されたそうです。
最後にカメラも使ってみました。約5000万画素広角カメラがあれば食事の風景や友人たちとの集合写真など、ライトなカメラユースなら十分だと感じます。そして高性能なカメラが無い分、大容量バッテリーも十分に力を発揮できるでしょう。なお、中国での本体価格は2299元(約4万7000円)からとなっています。
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