スマートフォンでカーナビアプリなどを利用する際には、車載スマホホルダーはほぼ必需品です。安全に画面をチラ見しつつ充電も行うために、筆者はiPhoneとMagSafe対応のワイヤレス充電機能付きホルダーを愛用しています。
車に乗り込んでスマホをカチャッと装着すれば、充電ケーブルを差し込む手間なく、固定と充電がスムーズに行えるので便利ですが、カーナビアプリなどを活用していると、ワイヤレス充電の給電が追い付かずにバッテリー残量がゆっくりと減ってしまう状態に遭遇することがあります。
これはワイヤレス充電の給電が消費に追い付いていない状態で、旧型のワイヤレス充電機能付きホルダーや、旧型のスマホによく見られる状態です。
もちろん高出力な最新のワイヤレス充電機能付きホルダーに買い替えれば解決する場合も多いのですが、カー用品の取りつけって意外と面倒なもので、できればあまり触りたくないですよね。特にシガーソケットではなくヒューズボックスから電源を確保したり、ケーブルの露出や見た目を気にしたりする方はなおさらです。
今回は筆者が考える、スマホの車載ワイヤレス充電環境をアップデート(新規格の新製品に取り換え)しやすくする工夫をコラムとしてご紹介します。
スマホのワイヤレス充電機能というものは、新しい規格が登場する度に充電速度に関わる出力性能がアップします。
例えば、2020年に登場したiPhone 12シリーズは最大15Wのワイヤレス充電に対応していますが、iPhone 16シリーズ以降(一部モデルを除く)では、さらに高速な最大25Wに対応しています。
筆者は2022年頃、冷却ファン内蔵で車に取り付けやすいという点を気に入って、ESRというメーカーの冷却ファン内蔵ワイヤレス充電ホルダーを購入して取り付けていましたが、出力が最大7.5Wにとどまる製品ということもあり、ナビアプリなど電力消費が激しいアプリを使いながらでは、充電が追い付かない状況でした。
以前の車両ではワイヤレス充電器の本体を少し加工してステーに取り付け、両面テープで固定していました。USBケーブルを内側に隠したり、電源をヒューズボックスから確保したりで苦労したため、できればもう触りたくありません。また、最近は元から車両にワイヤレス充電パッドが装備されている車もありますが、出力が弱かったり、発熱が激しかったりして使い物にならないという印象が筆者にはあります……「iPhoneは毎年買い替えているのに、車の充電環境はそのまま」──。
そのうち車のスマホ充電環境を一新したいと常々思っていたのですが、ちょうど直近で車を乗り換える機会がやってきたので、ようやく環境も見直すことに。
重い腰を上げて環境を整えるということで、最新の最大25W(Qi2.2)出力に対応した製品を探してみたところ、いまだに「最大15Wまで」という製品が市場には多く、まだまだ選択肢が少ないことに気付きます。
特に今回、筆者はサードパーティー製品が充実しているテスラの新型モデルY(いわゆるジュニパー世代)に乗り換えたため、少々特殊な内装にフィットするスマホホルダーに絞って探していたこともあり、該当する製品はついに見つけられませんでした。
ちなみにテスラにはスマホのワイヤレス充電機能がもともと装備されていますが、最大15Wな上に、スマホ本体の発熱によって充電が頻繁に停止してしまうため使い物になりません。これはその他の国内外メーカーの車両でも同様でした。自動車メーカーさんはワイヤレス充電機能を実際に使っているのでしょうか……。
愚痴はさておき、「どうせ買い替えるなら、最大25W(Qi2.2)出力の製品が欲しい」「シンプルな内装にあわせてスマホもスマートに取り付けたい」という自身の要望をどう実現するか。そこで実際に試してうまくいったのが、MagSafeホルダー部分とワイヤレス充電部分を分けて考える方法です。
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