「iPhone 17 Pro」と「iPhone Air」のアウトカメラを撮り比べ 話題の「光学品質8倍ズーム」もチェック荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2025年11月24日 19時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

iPhone Airはシングルの「Fusionカメラ」

 ここでiPhone Airの話もちょっとしよう。持ち上げると、薄さより軽さにびっくりする。「この大きさで、この軽さかー」という驚きだ。

iPhone Air iPhone Air、とにかく薄い“iPhone Air”。薄いが「カメラコントール」はちゃんと装備しているので、そこでシャッターを押しているイメージにしてみた

 iPhone Airのアウトカメラはシングル構成で、4800万画素のFusionカメラを備えている。シングルなので「iPhone 16e」のカメラと似ているが、Airの方がセンサーサイズが大きく、その分画質も上がっている。

 レンズは26mm相当でF1.6となっている。「iPhone 17」のメイン(広角)カメラと同じ設定で、iPhone 17 Proよりは少し画角が狭い。

 ということでガスタンクを撮ってみる。

ガスタンク iPhone Airでガスタンク。iPhone 17と同じ26mm相当となる。そこが、iPhone 17 Pro系とちょっと違うところ
撮影 2xにして撮影。なお、カメラアプリのプリセット倍率は「1x」と「2x」の2つだけとシンプルだ

 デジタルズームの倍率は最高で10x(260mm相当)となる。画質は少し落ちるけど、10xだと考えると悪くはない。

10xズーム ズーム倍率を10xまで上げてみた

 でも、まあそういうムチャをして使うカメラじゃない。「クオリティーが高いシングルカメラ」といっていいんじゃなかろうか。

滝 1.4xの35mm相当にして撮影した滝

3台で撮り比べだー!!

 とまあ、各モデルのカメラの特徴やウリが分かったところで、他の被写体も撮ってみよう。ここから先は、特記のない限りiPhone 17 Pro、iPhone 16 Pro、iPhone Airの順で掲載していく。

iPhone Airで撮影している図 iPhone Airで撮影しているの図(バンパーを装着してある)

 まず人物から。半逆光の状態で、2xの望遠として撮影したベンチでリラックス写真だ。こうしてみると、前世代のiPhone 16 Proよりも今回の2モデルの方が肌の発色がよくなっているのが分かる。微妙に調整されているのだ。

iPhone 17 Pro
iPhone 16 Pro
iPhone Air まずは人物を同じ条件で撮り比べる。2枚目のiPhone 16 Proと見比べると分かるが、新モデルには微妙な調整が入っている

 次はポートレートモード。倍率を2xにし、スタジオ照明をオンにして顔を明るめに出した。人を撮ったとき「もうちょっと肌を」と思ったら、ポートレートモードの「照明」を「スタジオ照明」にするといい。顔が明るく滑らかになる。

 ここで注目は、シングルカメラのiPhone Airもかなり優秀ということだ。日常的に使えそう。背景のボケ具合に差があるのは、デフォルトの値を使っているから。

iPhone 17 Pro
iPhone 16 Pro
iPhone Air 次は、ポートレートモード+スタジオ照明で撮影した。被写界深度は、各機種のデフォルト値を使っている

 次は室内で料理。どれもメインカメラの2xで撮影している。この辺の基本的な画質は変わらないが、白い皿の表現を見ると今回の2モデルの方が好ましいかな。

iPhone 17 Pro
iPhone 16 Pro
iPhone Air 今度は2xでパスタを撮ってみた

 もうちょっと暗いところへ行こう。最近お気に入りのアジア料理屋前に置いてある素焼きにペイントしたっぽい人形。

 夜の撮影なので十分暗い場所で、1xで撮影している。一般的に、デジタルカメラは「センサーサイズが大きな方が暗所に強い」と言われているけれども、iPhone Airクラスであれば、遜色ないのである。拡大してガン見すると「iPhone 17 Proよりもちょっとディテールが少し弱いかな?」というくらい。

iPhone 17 Pro
iPhone 16 Pro
iPhone Air 暗所での作例だが、どれも十分に優秀だ。

 比較はこのくらいで。実のところ、≪基本画質についてはiPhone 17 Proはもちろん、iPhone Airも十分なところに達してるのだ。

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