オウガ・ジャパンが12月16日、OPPOの最新スマートフォン「OPPO Find X9」の国内発売を発表。12月23日から順次販売する。価格は14万9800円を予定している。
Find X9は、OPPOが2025年に投入するフラグシップスマートフォンであり、海外では11月上旬から販売している。スウェーデンのカメラメーカー、Hasselbladと共同開発したカメラや7000mAh超の大容量バッテリーなどを特徴としている。カラーバリエーションはチタニウムグレーとスペースブラックの2色を用意する。
販路は、MNOがau、ソフトバンクオンラインショップ(オープン市場向けモデルを扱うSoftBank Free Style)、MVNOがIIJmio、QTmobileとなる。量販店ではエディオン、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、ECサイトではAmazon、ECカレント、OPPO公式オンラインショップ、OPPO公式楽天市場店でも取り扱う。
アウトカメラにはいずれも約5000万画素の広角、望遠、超広角のカメラを搭載している。広角カメラには、ソニーのフラグシップセンサーである「LYT-808」を採用し、先代「OPPO Find X8」から光を取り込む量が約57%増加したという。望遠カメラは最大3倍の光学ズームに対応し、AI補正によって最大120倍のデジタルズームが可能になる。超広角カメラには、新たなコーティング新素材を採用したことで、逆効果でもゴーストを抑制しやすくなったとする。
新たに搭載した約200万画素の「マルチスペクトルカメラ」では、9つのスペクトルチャンネルから画像を48分割し、色温度を検知することで、最適な色合いに調整する。音声と共に撮影前後の数秒間を記録する「モーションフォト」は、4Kでの撮影も可能になった。4K、120fps Dolby Visionでの動画撮影にも対応している。
Find X8から引き続き、カメラシステムはHasselbladと共同開発した。8K撮影に対応したHasselblad高解像度モードや、奥行きやニュアンスの美しい描写を追求したHasselbladナチュラルカラーソリューションの他、Hasselbladのカメラ「XPan」から着想を得たという65:24のパロラマ撮影モードや、中判カメラの質感を目指したというポートレートモードも用意している。
AI機能では、異なるアプリごとの情報を要約、分析、タグ付けなどによって整理する「AIマインドスペース」を用意。3本指で下から上にスワイプするか、側面のSnap Keyを押すことで、AIが表示画面を分析する。Snap Keyを長押しするとAIマインドスペースが起動し、音声で予定を伝えてカレンダーに登録したり、音声メモで文字起こしをしたりできる。メールやLINEなどで届いたお知らせを整理することもできる。
AIを用いた画像編集機能も充実させた。「AIポートレートグロー」では、薄暗い場所で撮影したポートレート写真を、ワンタップで肌のトーンを最適化して光のバランスを整える。不要なものを消去する「AI消しゴム」、ピンボケを補正する「AIぼけ除去」、ガラスの反射を除去する「AI反射除去」も継承している。生成AIを活用して多彩なパターンの画像を生成する「AI Studio」も利用できる。
ディスプレイは約6.6型フルHD+(1256×2760ピクセル)の有機ELを搭載。4辺全て1.15mmのベゼルを採用することで、高い画面占有率を実現した。最大120HzのリフレッシュレートやHDR10+やDolby Visionにも対応する。ディスプレイ内の3D超音波式指紋センサーは、押しやすくなるよう画面中央寄りに配置した。強化ガラスとして「Corning Gorilla Glass 7i」を採用している。
プロセッサには、MediaTekの上位チップ「Dimensity 9500」を採用している。メインメモリは16GB、ストレージは512GBを内蔵しており、外部メモリスロットは備えていない。発熱対策として、本体内にグラファイト素材と大型化したベイパーチャンバーを採用した。
バッテリーはFind X8の5630mAhから7025mAhへと大容量化を果たした。OPPOが開発したシリコンカーボン素材を活用することでエネルギー密度が向上し、サイズを維持しながら容量アップに成功した。これにより、4K 60fps Dolby Vision動画を5時間以上撮影できるという。付属の急速充電器を用いることで、80W SUPERVOOCの急速充電が可能。50W AIRVOOCのワイヤレス充電にも対応している。
本体サイズは約74(幅)×157(高さ)×8.0(奥行き)mm、重量は約203gとなる。本体はIPX8、IPX9の防水とIP6Xの防塵(じん)に対応しており、高圧洗浄や80℃の熱湯噴射にも耐える。スイスSGSの耐衝撃テストもクリアし、落下や衝撃への耐性も持っている。おサイフケータイ(FeliCa)やマイナンバーカードの読み取りにも対応する。Find X8はFeliCaには対応していなかったが、ユーザーから多くの要望があったことから対応を決めた、SIMはnanoSIM+nanoSIMまたはnanoSIM+eSIMのデュアルSIMとして利用できる。
OSはAndroid 16ベースのColorOS 16をプリインストールしている。iPhoneとの連携機能も充実させ、OPPO端末とiPhone間でファイルや写真を共有したり、OPPO端末でiPhoneへの着信に応答したりできる。PCにOPPOの画面をミラーリングして、PC上でOPPO端末を操作することもできる。
Find X9専用アクセサリーとして、「OPPO 3-in-1マグネットセルフィースティック」と「OPPO Find X9マグネット対応アラミド繊維ケース」を同時発売する。OPPO 3-in-1マグネットセルフィースティックは、グリップ、セルフィースティック、三脚スタンドとして活用できる。Bluetoothリモコンを使えば、約10m離れたところから撮影ができる。OPPO Find X9マグネット対応アラミド繊維ケースは、軽量でありながら衝撃な摩耗に強いという特徴を持つ。
オープン市場向けモデルについては、一部オンラインの販路にて、上記のセルフィースティック、マグネットケースとFind X9をセットにしたものを数量限定で15万円で販売する。Find X9の定価とほぼ変わらないため、早めに購入するのがお得だ。
auでは、Find X9の購入特典として、セルフィースティックとマグネットケースをプレゼントするキャンペーンを実施する。全国のau取扱店やau Online ShopでFind X9を購入した人が対象になる。
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